仕事に脳みそを使う「頭脳労働者」「知識労働者」にとって、時間帯によってインプットの効率や閃きの可能性が異なるため、もっとも生産性の高い一日のスケジュールとは何か、というのは重要な問題だ。
◆昔からある「知的生産」の技術本
仕事の内に「実験」という項目があるなど、エントリ主は理系の研究者のようだが、文系の研究者やビジネスパーソンにとっても、一日の中でどういうスケジューリングをするかは、とても大事なことだ。
著名な文化人類学者である故・梅棹忠夫さんは、1969年に『知的生産の技術』という、知識の獲得の仕方、メモの取り方、論文の書き方などの「研究のやり方」についての本を出版している。
また、保守派言論人として現在も活躍する渡部昇一・上智大学名誉教授も、1976年に『知的生活の方法』という、同じような読書術や勉強法、情報整理術についての本を出している。
◆現代の「知的生産」の本はビジネス書が中心
上記の本は現代でいうなら、経済評論家・勝間和代さんの2007年の著作『効率が10倍アップする新・知的生産術−自分をグーグル化する方法』だと言えるだろう。その他にも経営者・本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』や、小山龍介さん、佐々木正悟さんの『整理ハックス!』『記憶ハックス!』なども同様の「知的ライフハック」本だ。
こうしてみると、いつの時代も人は「効率的に情報を集め、整理する方法」「自分の知識を高める技術」について求めていることがわかる。ただ、昔はその手の本の著者が大学教授などだったのが、現代では経済の専門家や経営者など、ビジネス世界で経験を積み、成果を出していた人が書いているようだ。(小山内)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/