CLOSE
トップ > 社会 > 無罪・小沢一郎が大逆襲の橋下維新連携で自民最終決戦へ(1)

無罪・小沢一郎が大逆襲の橋下維新連携で自民最終決戦へ(1)

 民主、自民両党の“茶番党首選”で国民から見放された永田町に、思わぬ旋風が巻き起こっている。
 資金管理団体の土地購入疑惑をめぐる小沢一郎氏の控訴審初公判が9月26日に行われ、即日結審。11月12日に判決が言い渡されるものの「事実上、無罪が確定した」と評判で、大復活の兆しを見せているのだ。

 そのためか、今や永田町は大混乱。「脱党予備群が雪崩を打って合流し、民主党が過半数割れを引き起こす」「次期総選挙で、小沢新党が大躍進する」との噂が駆け抜けているのである。
 ただし、これは単なる憶測ではない。というのも、『国民の生活が第一』(以下、『生活』)の代表を務める小沢氏は、この初公判直後にBS番組に出演。「オリーブの木(='95年にイタリアで12の中道左派政党が連合を組み、政権奪取した運動)ができれば、300小選挙区全部で勝てる!」と“逆襲の狼煙”を上げたほど。また、前日には10月25日に結党記念パーティーを催し、自身の復活を知らしめることを暗に宣言したのである。

 政治部記者がこう語る。
 「現状で解散総選挙は年末年始が最も濃厚と見られているが、無罪の公算が大きいと睨んだ小沢は、裁判前から民主党の支持組織である『連合』幹部と接触。古巣の票田の切り崩しに奔走していた。また、近日中に第二次候補を発表する腹づもりで、この動きで民主党を揺さぶり、脱党予備群を『生活』に鞍替えさせようと画策しているのです」

 また、官邸詰め記者はこう話す。
 「11月の判決で『完全無罪』が言い渡されれば、長らく検察につるし上げられてきた小沢に、国民の同情が集まるのは必至。しかも同氏を悪党呼ばわりしていた大マスコミも、手のひらを返したような記事を書き始め、政局は一気に小沢を中心に回り始める。年越しにかけて、人気がピークに達する可能性が大なのです」

 要は、無罪へのカウントダウンが始まった同氏の動きと人気が加速化しだしているのである。ただ、当の小沢氏はこうした観測は織り込み済み。今では総選挙を睨んだ「次なる計略に奔走し始めた」と評判なのだ。
 前出の政治部記者が言う。
 「それが、『日本維新の会』(以下、『維新』)代表の橋下徹大阪市長との選挙協力。小沢は民主党を離党、新党立ち上げの時から橋下にラブコールを送り続けてきた。ところが、最大の障害だった裁判に『100%無罪』の公算が出始め、俄然、連携を本格化させだしたと党内でももっぱらなのです」

 この記者によると「初公判直後に小沢は、橋下に会談を申し込んだとの情報もある」という。それが事実なら、小誌発売前後には密談が繰り広げられているはずだが、小沢氏が再び『維新』との連携を推進し始めた裏には、ある理由が存在すると見られているのだ。
 その最たるものが、最近騒がれ出した『維新』の“お家騒動”なのである。『生活』の中堅議員がこう語る。
 「小沢氏が目をつけているのは、橋下新党の失速ぶりなのです。直近の世論調査では、その支持率は5%前後と目を疑うほど。原発再稼働問題と、“当選亡者”の東国原前宮崎県知事らを大量入党させたことが原因だが、対する『生活』は今後人気が急上昇する。そのため、橋下氏が連携を承諾する確率も極めて高いのです」

 また、別の同党関係者によれば「小沢氏は、比較第一党がほぼ確実視される自民党の、不人気ぶりにも注目している」という。

社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ