彼女たちを失墜させたのは、4月10日にカナダで始まったワールドツアー『プレーヤーズ選手権』。ツアーランキング上位12チームしか出場できないグランドスラムで、世界最高峰に位置付けられている。
「ギブアップを宣告して負けた初戦の相手はアメリカ。平昌五輪ではLS北見が勝利しており、調整不足は明らかでした」(体協詰め記者)
負け方も悪く、藤澤五月、吉田知那美らは無言で会場を去っている。しかし、一縷の希望は「元祖・カーリングアイドル」の本橋麻里(31)の闘争心に再び火がついたことだ。
「本橋がリンクの上に再び立ちます。厳密に言うと、その時期が早まりそうなんです」(関係者)
LS北見は本橋が立ち上げたチームでもある。自らは裏方のリザーブに回ってきたが、今大会には“ある計画”を立てて臨んでいた。
「同時期にミックスダブルスの世界選手権も行われます。そちらに藤澤が出場することも決まっていたので、本橋がその代役を務める計画でした。でも、連敗スタートとなったため、本橋は藤澤がミックス大会に向かう前に復帰するつもりのようです」(同)
実戦復帰となれば、昨年12月の軽井沢国際大会以来となる。
「本橋もしたたかで、単に藤澤の代役を務めるのではなく、吉田をスキップ(リーダー的存在)にコンバートし、自らはサードに入ろうとしている。チームの勝敗が藤澤の好不調に左右される現状を改め、スキップの後継者を育てておこうというのが狙い。本橋が復帰するとなれば盛り上がりますしね」(同)
ベテランの“逆・下克上”か。元祖アイドルの復活は大歓迎だが、藤澤が帰還した際、吉田とスキップの座を争うことにもなる。
本橋の喝が利きすぎて、仲良しチームに亀裂が生じるかも?