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『セガサミー』業績不安アリでも株価を急上昇させる“カジノ解禁”の予兆

 パチンコ・スロット大手セガサミーHDの株価が上昇を続けている。今3月期業績予想を大幅に下方修正し、主力機種『パチスロ北斗の拳』の新台も販売を延期したにもかかわらずだ。
 これは「“あの話”を期待して以外考えられません」と市場関係者が語る。
 「東京都の猪瀬知事が都議会の中で、有益性について言及した上、国会での議員立法を求める趣旨の発言をした。橋下大阪市長も誘致を目指しているのは周知の通り。さらに安倍首相が衆議院予算委員会において『メリットがある』と公の場で認めた“カジノ解禁”についての話です」

 セガサミーHDはその社名の通り、アミューズメント機器開発・製造・販売、ゲームセンター経営をするセガと、パチンコ・スロット遊技機の開発・製造・販売を行っているサミーがその傘下にある。そのセガはかつて、横浜にカジノ誘致をしようとして断念した過去があった。
 2007年にセガは、横浜みなとみらい地区に「エンターテインメントを核とする複合施設の開発」を公表。当時の計画では、セガがまず高層ビルを建築しオープンさせる。そして国会でカジノ法案が成立した後、国有カジノが併設され、同地区が日本一のエンターテインメント地区となる構想だった。
 ところが、法案成立前にリーマンショックにより経済が低迷し、計画を断念せざるを得なくなった。同社里見治会長の「ゲームは世界に通用する」という思いは実現しなかったのだ。しかし“カジノ実現”に向けて、ノウハウをしっかりため込んだといわれている。

 そして、今、再びのカジノ解禁気運が高まってきた。'07年の失敗から現在に至るまで、セガサミーは韓国のカジノを含む複合リゾート施設案件に携わったり、国内でも宮崎のフェニックスリゾートを買収したりと、事前準備に余念がない。
 果たしてセガサミーのリベンジなるか。

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