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加湿器、浄水器“逆汚染”の危険

 インフルエンザや風邪が猛威を振るう冬。そんな季節に活躍する加湿器だが、これが逆に『加湿器病(加湿器熱、加湿器肺)』というアレルギー性の肺の病気を誘発させるというから注意を要する。
 「加湿器から放出される細菌やカビなどの微生物を長期にわたって吸い込んだ場合に起こるのがこの病気で、特に超音波加湿器で起こりやすい。この方式は超音波による振動で水を放出するもので、やけどの心配がなく静かな上、消費電力が小さいなどのメリットがありますが、水を継ぎ足しながら使用するため、マメに清掃をしないと雑菌が繁殖しやすいのです。最近は加湿水に含まれるバクテリアをUVランプでほぼ100%除菌する製品も現れていますが、加湿器を使用していて原因不明の咳や発熱、全身倦怠感などが現れたら早めに病院に行くことをお勧めします」(都内の専門医)

 加湿器以上に怖いのがウオーターサーバー(冷水熱水器具)や浄水器の“逆汚染”だ。そもそもサーバーに入っているミネラルウオーターや純水には消毒用の塩素が入っていない。浄水器も同様で外部から侵入したバクテリアを殺す力はない。人間に優しい水は、細菌やバクテリアにとっても居心地の良い水なのだ。
 ウオーターサーバー市場は3年前の東日本大震災後、水の備蓄や安全な水を求めるニーズから一気に普及した。昨今は家庭で赤ちゃんや子供も飲むようになり、より注意が必要だ。
 「サーバーのボトル内や浄水器が一度汚染されてしまったら、細菌などは増え続けるしかない状態になるのが弱点。マメな洗浄が必要です」(同)

 日本の水道水は水道管の老朽化から安全神話が崩れているともいわれるが、基準値はかなり厳しい。見直した方がいいかも。

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