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ついに石原とオサラバ 燻り始めた橋下徹「維新分裂」「新党立ち上げ」の“導火線”

 『日本維新の会』(以下、維新)に“春の嵐”が吹き荒れ、永田町が上を下への大騒ぎとなっている。原因は他でもない日銀総裁人事。2月28日に安倍政権は、黒田東彦アジア開発銀行総裁を白川方明総裁の後任に充てる考えを示したが、これを引き金に同党が分裂危機に陥り始めたと評判なのだ。

 維新関係者がこう話す。
 「発端は小沢鋭仁国対委員長が、これを『ベストな人事』と称賛し、橋下徹共同代表が『岩田規久男学習院大教授を総裁に、黒田氏を副総裁にするのが維新の哲学』と噛み付いたことから。この発言に維新国会議員団から『橋下は口を出すな!』との声が上がり、内紛が表面化したのです」

 ちなみに、この国会議員団の物言いにブチ切れた橋下氏は、会見を開き「そこまで言われて、代表にしがみ付く気はない!」などと辞任を示唆して応酬したほど。後に松井一郎幹事長が仲裁に入り騒動は終息したが、実はこの火種がいまだに党内で燻っているのだ。

 政治部記者がこう語る。
 「騒動は日頃から橋下氏や地方議員らを、上から目線で見ていた国会議員団の傲りが原因。ただ、党内は“八派分裂”と評されるほど著しい内部分裂を招いており、今後は亀裂が一気に拡大する可能性が高いのです」

 中でも対立が酷いのは、石原氏率いる旧太陽の党議員らと大阪府議団と伝えられている。原因は総選挙後に府議団の要求を平沼赳夫、片山虎之助両氏らがことごとく覆してきたためだが、そのためか一部では不気味な見方も浮上しているのだ。
 「府議団には、片山氏らの頭目である石原氏に対する憎悪の声が蔓延しており、橋下氏も原発やTPP問題で温度差のある旧太陽の党との合流を悔やんでいるという。そのため、党内からは参院選後に不満分子を一掃する、『新維新の会』の立ち上げが叫ばれ始めているのです」(前出・維新関係者)

 ただ、その一方で“宿敵”である安倍総理は、内紛騒動の最中に日銀総裁人事に理解を求める電話を橋下、松井両氏に掛けたほど。この余裕ぶりからすると、橋下氏は参院選でも足元をすくわれかねないのである。

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