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ロシアがキリスト教国なのは酒に寛容な宗教だったから

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提供:週刊実話

 ロシアは世界でも有数の飲酒大国だ。ロシア人とアルコールは、切っても切り離せない関係。今日のロシアがあるのも、実は酒のおかげなのだ。アルコールなくして、ロシアという国家は生まれなかったといっても過言ではない。ということで“ロシア誕生物語”の始まり始まり〜。

 現在のロシアのもとになったキエフ公国が誕生したのは、9世紀のこと。10世紀に入るとウラジミール大公は、キエフ公国をより強靭な国家にするため、宗教を導入することにした。当時の世界は、宗教を基軸に回っていた。戦争も、国と国の協定も、宗教を判断基準に取り決められていたのである。「では、キエフ公国の国教は何にしよう」と考えたウラジミール大公が、候補に挙げたのがイスラム教とキリスト教だった。

「地理的にイスラム教の方が得策」と考えたウラジミール大公だったが、ある戒律を知って断念する。それが“飲酒厳禁”だったのである。何度も言うが、ロシア人はアルコールが大好きだ。それはキエフ公国の時代も同じで、とにかく酒がないと生きていけない人々が住む国だった。そんな国で“飲酒厳禁”などと言ったものなら、国民の反抗を招くことは目に見えている。ゆえにウラジミール大公は、アルコールに寛容なキリスト教を国教にすることに決めたのである。

 もしロシア人が酒好きでなければ、イスラム教を信仰していた可能性が高く、その後の世界情勢は大きく異なっていたことだろう。ああ、“おそロシアおそロシア”。

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