BSジャパン(テレビ東京系)は政井マヤ、神田愛花、小島慶子らをキャスターに据え、『ニュース日経プラス10』(月曜〜金曜午後10時)を開始。これまでの『NIKKEI×BS LIVEPM』(月曜〜金曜午後7時)は打ち切る。
「知名度はあるが、キャスターとしてはこれからという女性陣ばかり。ギャラも1回推定20万円程度で意外と廉価です」(BSテレビ関係者)
BS-TBSは、2時間の『週刊BS-TBS報道部』(日後9時)を新編成する。旬のゲストを招き、インタビューするという内容。キャスターは東大出身の局アナ・岡本仁美、杉尾秀哉解説委員。経済評論家の生井俊重氏が司会進行を受けもつ。
「視聴率的に厳しいTBSはフリーを使わず、社員で間に合わすことにした。金を使う前に知恵を使おうという、今のテレ朝的な手法で乗り切ろうというわけです」(TBS関係者)
BS朝日も『2時のニュースルーム』(月曜〜金曜午後1時53分)をスタートさせる。
BSニュースがさまざまなスタイルで氾濫するのはなぜか。
「BSフジで八木亜希子が司会の『プライムニュース』がBS報道番組の中では接触率がかなりいい。その成功を祝って、3月2日にはホテルオークラでパーティーが開かれた。BSはニュースが売れ筋商品になってきた」(民放事情通)
それほど制作費がかからないのもうまみである。
ニュース素材は地上波の報道スタッフが集め、それをBSが“買取”のような形にして使用する。BSではニュースをそのまま放送するわけではなく、切り口を変え、評論することが中心。そのため司会進行に局アナを使えばギャラはいらないし、フリーのキャスターを起用してもそれほど金はかからない。1〜2時間の番組が、廉価で制作することができるのだ。
「今後は地上波で売れなくなった女性キャスターの駆け込み寺になりますよ」(前出・民放事情通)
地上波の報道幹部連中も新たな天下り先ができて内心ほくそえんでいるに違いない。(編集長・黒川誠一)