「9月10日、高松発羽田行きの日本航空機内で、飲み物を配る女性客室乗務員(27)のスカート内を“ボールペン型”カメラで盗撮したとして、高松市の会社社長(34)が、兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで警視庁東京空港署に逮捕されました。実は、飛行機内での盗撮行為が摘発されたのは、これが全国初なんです」(全国紙社会部記者)
空の貴婦人こと“スチュワーデス”の制服の中身を覗きたいと思うのは、男のサガ。当然、盗撮に及ぶマニアも多いはずなのに、これまで一度も逮捕者がいなかったのだ。
前出の記者が続ける。
「盗撮の摘発には各県の迷惑防止条例が適用されるのですが、飛行機内というのは“犯行地点”や“犯行時刻”の特定が難しく、立件が困難。たとえ行為が発覚しても、航空会社に対する謝罪や始末書で済まされる程度で、要は野放し状態だったということです。ところが今回は、盗撮者の後ろの座席に座っていた乗客が行為に気づき、目撃証言もあった。さらに時刻も午前8時9分と特定され、航路の分析から兵庫県上空と断定できたことで、初の逮捕劇となったわけです」
言い換えれば、過去には被害に遭っても泣き寝入りしていたスッチーが多くいたということだ。大手航空会社に勤務するスッチーの橘理子さん(26=仮名)もこう嘆く。
「本当にひどい状況です。盗撮しても逮捕されにくい状況を知っているお客様も多くて、機内サービスのとき、露骨に携帯のカメラでスカートの中を狙ってくる方もいます。それで、こちらが注意しても悪びれるどころか『はい笑って〜』とごまかす始末。会社も、お客様とのトラブルを避けたいのが本音のようで、ちゃんと対応してくれない場合もあります」
このように機内盗撮は日常茶飯事化しており、某航空会社の関係者もこう明かす。
「(盗撮に)付近の乗客が気付いて乗務員に通報があったときなどは、男性のパーサーなどが盗撮者の元へ行き、デジカメや携帯電話を見せてもらい、写っていたらその場で画像を消去してもらって『今後このようなことはしないで下さい』と注意するのが関の山でした」
こうした手ぬるい対応のせいか、盗撮マニアにとってはまさに天国の機内。それもあって、ネット上には収集された機内盗撮の映像や画像が大量にアップされているのだ。