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阪神大賞典 アドマイヤジュピタが盾に王手

 GIシーズン間近。天皇賞・春を占う「第56回阪神大賞典」(GII 芝3000m)は23日、阪神競馬場で行われた。かつてディープインパクトと激戦を繰り広げたポップロックが圧倒的な1番人気に支持されたが、名乗りをあげたのはアドマイヤジュピタ(牡5歳、父フレンチデピュティ 母ジェイズジュエリー=栗東・友道厩舎)だった。
 例によってペースはスロー。こうなれば折れ合いがついたものが有利なのは明白。岩田・ジュピタは先行集団の直後を追走。3コーナー過ぎでは早めに仕掛けて出た。直線は上がり3F34秒7の切れ味を発揮し、後続を振り切って快勝した。勝ちタイムは3分8秒7(良)。

 「前走が重苦しかったので、マイナス10kgはちょうどいい具合でした。折り合いもついていた。長い距離は得意だし、これで本番が楽しみになりました」と岩田騎手。友道師も「(アドマイヤ)オーラがドバイに行っているので、あとは任せてくれということですかね」と笑顔いっぱいだった。
 ポップロックが4着に敗れたことで、「天皇賞・春」の勢力分布図はメイショウサムソンが出走予定の「産経大阪杯」待ちとなった。

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