「ツイッターでは、たとえばAKB48のメンバーになりすまして『撮影なーうっ♪』などとデタラメをつぶやく、有名人が対象となる現象が日常茶飯事。これに対してフェイスブックでは、有名人ではなく、一般ユーザーになりすまして片っ端から“友達リクエスト”を送ってくるのです」(IT系ライター)
たとえば一般ユーザーの「A」さんがすでにフェイスブックにアカウントを作っていたとすると、そこから勝手に写真やプロフィールなどをコピーしてきて、「A」さんと同姓同名で友達申請してくるのだ。この被害は5月中旬から広がっているようで『これは私ではないです!』『Facebookに私のなりすましさんがいるみたいです』など、ツイッターで呼びかけるユーザーが続出している。おそらく、写真や人間関係などの個人情報を悪用するためではないかといわれているが、その正体は現在、まだ定かではない。
「フェイスブックは“実名での利用”が原則とされていますが、他人の名前を入力して使うことも可能な仕組みになっています。SNSで気軽に実名を晒している一般人から、そのまま個人データをコピーしてしまうこともできますので、困ったものです」(同)
被害の例はこうだ。
「学生時代好きだった女性から友人リクエストが来たからといって、ほいほい承認すると、それが実は成り済ましアカウントで、個人情報を根こそぎ持っていかれてスパム業者に売り渡される可能性もあるでしょう」(同)
また、若い女性のなりすましアカウントとメールを交わし、熱い仲になったところで「お金を振り込んでほしい」と要求されるなど、詐欺まがいの被害も考えられるという。
これまでより一層、フェイスブックの利用には注意したほうがいいだろう。