兵庫県警宍粟(しそう)署は2月22日、窃盗容疑で宍粟市山崎町の無職・福田裕一容疑者(54)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は同日午後1時40分頃、同市のショッピングセンターの女性用下着売り場で、下着56点(約7万8000円相当)を万引した疑い。下着を隠しているところを私服の警備員が見つけ、同署に通報。駆け付けた署員が取り押さえた。逮捕当時、上着から紫色の下着がはみ出ていたという。
同容疑者は車いすに乗っていたため、上着の膨らみが分かりづらくなっていた。同署によると「女性の下着を集める趣味がある」と容疑を認めている。
それにしても、なんとも言葉に詰まる事件である。
女性の下着が欲しければ、なにも盗まなくても買えばいいのである。
しかも、56点なんて半端な数ではない。よくもまあ、そんなにたくさんの女性の下着を、上着に隠したものだと感心すらしてしまう。
同容疑者は無職だというが、生活はどうしていたのだろうか。下着が欲しくても買うカネがなかったのであろうか。
社会生活において、障害がある人にやさしさをもって接することは、人の道である。だからといって、障害がある人が犯罪に手を染めていいということにはなりません。自力で歩けないことには同情はするが、万引はいけません。欲しいものはちゃんと買いましょう!
(蔵元英二)