『新 仮面ライダーSPIRITS』第4巻、往年のファンも納得のエピソード

トレンド 2011年04月16日 17時59分

 村枝賢一が『月刊少年マガジン』(講談社)で連載中の漫画『新 仮面ライダーSPIRITS』第4巻が、4月15日に発売された。通常版と特装版の同時発売で、特装版には過去エピソードを完全オールカラー化した別冊が同梱されている。

 仮面ライダーは石森章太郎が原作のヒーロー・アクションで、ウルトラマンや戦隊モノと並ぶ代表的な作品である。これまでに『仮面ライダーV3』や『仮面ライダーアマゾン』など数多くのシリーズが作られた。村枝が『月刊マガジンZ』で連載した『仮面ライダーSPIRITS』は、『仮面ライダーZX』の世界観を継承した作品である。『月刊マガジンZ』の休刊後は『月刊少年マガジン』で『新 仮面ライダーSPIRITS』として連載を再開した。

 他の作品と異なり、仮面ライダーSPIRITSという名前の仮面ライダーは存在しない。その代わりに仮面ライダー1号(本郷猛)から仮面ライダーZX(村雨良)まで数多くの仮面ライダーが登場し、悪の組織BADANと戦う。自身も熱烈なファンという村枝による、原作やテレビ放送を踏まえたエピソードは往年のファンからも評価が高い。

 この巻では、仮面ライダースーパー1(沖一也)が北陸の医王山でジンドグマの四幹部と交戦する。『仮面ライダースーパー1』では、ジンドグマの四幹部(魔女参謀、幽霊博士、鬼火司令、妖怪王女)が互いに罵り合う展開が多かった。しかし、ここでは一致団結して長期戦に持ち込み、チェックマシンのメンテナンスを受けられなくなったスーパー1は窮地に陥った。一方で沖をかばって死亡した玄海老師や弁慶のエピソードが登場するなど『仮面ライダースーパー1』のファンには懐かしい展開になった。

 仮面ライダー・シリーズは悪の組織に改造人間にされた仮面ライダーの痛みや怒りを描く点で、他のヒーロー・アクションには存在しない生々しさがある。この点は『仮面ライダーSPIRITS』も引き継いでいるが、仮面ライダー以外のキャラクターにも拡大している。

 悪の組織BADANはショッカーなどの秘密結社と異なり、大々的に世界征服に乗り出し、日本の自衛隊を壊滅させる。このBADANの攻撃で大切な仲間を失ったキャラクターも多く、彼らの苦しみにも目を向ける。さらにBADANが神話の神々に通じる存在であることが明らかになり、物語は人類全体への因縁と風呂敷が大きく広がった。
(林田力)

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