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20歳男、友人殺害の様子をSNSに投稿 遺体を蹴る映像も、サッカー観戦のケンカが原因か

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画像はイメージです

 SNSには時に不適切な動画がアップされることがあるが、とある国ではSNSに想像を絶する動画を投稿した犯罪者がいる。

 ウェールズで、現在20歳の男が、当時19歳の友人男性を殺害し、殺害中の動画を画像共有アプリ「Snapchat」に投稿した事件の裁判が行われた。海外ニュースサイト『BBC』と『ITV』、『North Wales Live』などが3月18日までに報じた。

 報道によると、男は2021年7月11日、サッカー欧州選手権の決勝、イングランド対イタリアの試合を一緒に観戦しようと男性の家を訪れたという。試合前に2人は酒を飲んでいて、けんかをした。けんかの内容は不明である。なお、男性は一人暮らしだったとみられている。

 ​>>25歳男、駅のホームで78歳男性の耳や顔をかみちぎる 右耳は損失、頭部は頭蓋骨が露出する<<​​​

 立腹した男は刃物で刺して男性を殺害。その様子を動画で撮影し自身のSnapchatに投稿した。動画はいくつか投稿されたが、最初の動画では2人が酒を飲む姿が映され、男が「今、誰かを刺すことを考えている」と言い、実際には刺してはいないものの、被害者を刺すようなジェスチャーをする様子が映されている。

 男は男性に背を向け、ジェスチャーを男性は確認していなかったとみられている。その後の動画では、刃物で刺され床に横たわる男性が映し出され、男は不適切な言葉を叫びながら男性を蹴り踏みつけている。他にも、血まみれの手を見せて「(男性を)殺した」「(何らかのアクションが起きるまで)時間をつぶすつもりだ」と言う動画も投稿された。動画の視聴者数は不明だ。なお、刃物は男が持参していたもので自衛のために持ち歩いていたものだそうだ。男は警察の捜査によって数日後に逮捕された。

 2023年3月16日に男の裁判が行われ、男は殺人罪で終身刑を宣告された。仮釈放が検討されるのは、少なくとも16年後であるとのことだ。男側は裁判で精神的な問題を主張し、ADHD、不安神経症、うつ病の問題を抱えているため、犯行時は何らかの声が聞こえて自衛のために犯行に及んだと主張した。だが陪審員は満場一致で有罪判決を提示している。

 男性の家族は裁判で警察の捜査や支えてくれた人々に感謝するとともに「息子(男性)は電気技師の見習いの仕事が決まっていた。彼の人生を奪われた」と語った。

 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「友人を殺して動画を撮るなんて男は狂っている」「ADHDは誰かを刺す理由にはならない」「なぜ仮釈放の権利がついたのか。16年後にもしかしたら刑務所から出てくると思うと怖い」「16年では更生できない」「こういう動画がアップできることも問題。SNSには整備されるべき問題が多々ある」といった声が上がっていた。

 殺人自体あり得ない行為だが、その様子を動画で撮影して公開するなど普通の人間がすることではない。仮釈放がついたことに異議を唱える人も多いが、男のしたことを考えると当然のことといえよう。

記事内の引用について
「Snapchat murderer Mark Jones jailed for at least 16 years」(BBC)より
https://www.bbc.com/news/uk-wales-64987575
「Wrexham man who stabbed friend in heart and posted videos of dead body on Snapchat, sentenced」(ITV)より
https://www.itv.com/news/wales/2023-03-17/man-who-stabbed-friend-and-posted-videos-of-dead-body-on-snapchat-jailed
「Snapchat murderer who killed friend had 'selfish desire for notoriety'」(North Wales Live)より
https://www.dailypost.co.uk/news/north-wales-news/snapchat-murderer-who-killed-friend-26479085

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