Washington Postによると1989年、女性の異母兄(当時18歳)が胸部に刺し傷、眉間に銃痕がある状態で死んでいるのが発見された。その犯人として有罪判決を受けたのがこの男性だという。男性は終身刑を言い渡され、長年刑務所に収容されていた。
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しかし、事件から32年が経った今年6月、証拠不十分で男性の有罪判決が取り消され、再審請求が認められた。男性は釈放され、再審が行われるまでは自宅軟禁されるという。現在男性は、足首に追跡モニターを装着している。
男性の釈放後、2人は女性の自宅の庭で結婚式を挙げた。Washington Postには、ピンクのドレスを着た女性と、シャツにネクタイ姿の男性の仲睦まじい様子の写真が掲載されている。
なお、2人はもともと赤の他人だったわけではない。Mirrorによると、男性は殺された男性の義理の兄であり、殺された男性が15歳のときからこの3人は同じ家に住んでいたと報じられている。その後、寝室で殺害された姿で見つかったのは18歳のときだった。事件後女性と男性に交流はなかったようだ。
2人の関係性に変化が訪れたのは2016年。女性が刑務所に収容されている男性に手紙を書いたときだったという。詳細は不明だが、女性はドライブ中に男性のことがふと頭をよぎり、長期間刑務所に収容されている男性を許す旨の手紙を送ったそうだ。
最初の手紙をきっかけにやりとりを続けた2人は、互いに好意を抱くようになったようだ。やりとりを始めた当初、女性はこの男性が兄を殺害したと信じていたというが、やりとりを続け、男性の優しい性格に触れるうちに、男性が無実だと確信し始めたと明かしている。
そして2019年の大みそか、男性が電話で女性にプロポーズして結婚することになったという。当時は再審請求が認められておらず、男性が釈放されるかは定かでなかったようだ。
男性の再審は8月に行われる予定だ。また、裁判の結果次第だが、夫婦は今年さらに3回の結婚式を挙げる予定だと明かしている。男性は「過ぎ去った32年間を埋め合わせたい」と語っているという。
このニュースを受けネットには「彼女は自暴自棄になってしまったんじゃないか?」「気が狂ったのか?恥を知った方がいい」「彼はこの女性を殺すかもしれないよ!」「あり得ない!まるで映画化と思うほどに狂気的な実話」「こんなのラブストーリーじゃないし、めちゃくちゃな話だ。こんなニュースを報じるべきじゃない!」といった批判的なコメントが多く寄せられた。
一方で「もう間違いを犯さないでくださいね。彼らが彼らの人生を歩むことができてうれしく思います」と結婚を祝福するコメントも多くはないが見受けられた。
現在は幸せそうな2人だが、再審の結果によっては2人の夫婦生活が脅かされる可能性もある。8月末に行われる再審の結果と、2人の今後に注目が集まっている。
記事内の引用について
「He was convicted of killing her brother. Now they’re married.」(Washington Postより)
https://www.washingtonpost.com/nation/2021/08/11/convicted-murder-brother-married-cleveland/
「'I married my brother's killer after writing to him in prison to forgive him'」(Mirrorより)
https://www.mirror.co.uk/news/us-news/i-married-brothers-killer-after-24752421?utm_source=mantis_rec&utm_medium=amp&utm_campaign=more_like_this