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「自分で蒔いた種」発言だけじゃない、麻生大臣と小池知事の因縁 「理解不能」と切り捨てたことも

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小池百合子東京都知事

 麻生太郎副総理兼財務大臣の小池百合子東京都知事に対する発言が、物議を醸している。麻生氏は、東京都議会議員選挙の自民党系候補の応援演説の場で、過労で静養中の小池氏について「自分で蒔いた種でしょうが」と発言した。

 この発言は、小池氏自らが代表を務める都民ファーストの会について、「代表の国会議員がいないから(国に)話が通じない」と批判する中で生じたもの。都知事の仕事と並行し、党の代表も務めていた小池氏が過労でダウンしてしまったのは「自業自得では」と麻生氏は言いたかったのだろう。

 ​>>舛添要一氏、静養中の小池都知事に「最終目標は総理の座」「利用できる者は利用」と猛批判<<​​​

 麻生氏は、これまでにも小池氏批判発言を続けてきた。

 2017年に小池氏が「希望の党」を立ち上げ、国政再進出の企てを報じられた時には「極めて理解不能」と切り捨てた。また、同党が一部報道で景気回復まで消費税凍結を打ち出したことに「東京で(景気回復を)実感できないという小池氏の感性はおかしい」とチクリと釘を刺した。さらに、小池氏が最終的に出馬を見送ったことにも「結局小池さんは選挙に出ない。何を考えているのか」と疑問を示している。

 実はこの「希望の党」に関して、麻生氏には苦い経験がある。自民党の麻生派に所属していた福田峰之衆議院議員(肩書は当時)が内閣府副大臣を辞任し、「希望の党」への合流を突如表明したのだ。この時、麻生氏には何の相談もなかったという。福田氏はその後の選挙では落選しているが、この流れを見るに麻生氏が、小池氏に良い感情を抱いていないのは確かかもしれない。

 麻生氏の発言の特徴は、常に小池氏の人格を含めて批判するものだ。小池氏自身がポピュリスト的なタイプの政治家のため、政策と人柄は切り離せない存在ではあろう。ただ、今回の発言は、応援演説で出たリップサービス的な内容であったとしても、非難を受けても仕方ないのではないだろうか。

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