「男女がデートするのは、もちろん濃厚接触になりますし、大勢の男女が集まる『街コン』や『婚活パーティー』は開催できません。廃業しそうな婚活業者がたくさんありますよ」(結婚相談所関係者)
そんな婚活業界で、ビデオ通話を活用したインターネット上で行われる「オンライン婚活パーティー」が注目を集めている。
例えば、オンライン婚活アプリ最大手『aeru・party』では、ネット上の婚活会場に参加すると、自動的に異性との通話が開始。持ち時間(3分)が終わると、フレンド申請の有無を問われ、お互いがフレンド申請してマッチングすると、さらに会話を続けることが可能となる。もし、マッチングしなければ別の異性との会話が再スタートする仕組みだ。
「婚活業界では、新型コロナの影響で急激なオンライン化が進んでいる。マッチングアプリ『タップル誕生』では、4月1日からビデオ通話をしながらご飯を食べたり、お酒を飲んだりする『オンラインデート』ができるようになった。実際に会うのは感染のリスクがありますが、オンラインならリスクがゼロです。緊急事態宣言が発令されたことで、オンライン婚活はますます活性化しそうです」(婚活コーディネーター)
また、新型コロナ禍だからこそ婚活自体が活性化している部分もある。
「2008年に世界の経済市場を恐怖のドン底に突き落とした“リーマン・ショック”時は、将来の不安を抱えた女性、11年の“東日本大震災時”は家族の絆の深さを知った男女の婚活希望者が増加した。そのときと同様に、新型コロナで社会に危機感を持った男女の結婚願望が高まっているのです」(同)
先が見えない新型コロナの終息だが、結婚ブーム到来という副産物を生むのかもしれない。