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LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 究極のサバイバルを生き抜く!『アドリフト 41日間の漂流』

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提供:週刊実話

 新型コロナウイルスの拡大により、自宅でのテレワークや、不安に思いながら会社に通っている方、医療関係に携わる方たち…本当にお疲れ様です。

 正直、こんな時に“ぜひ、映画館へ行ってください”とも言いにくく、配信やDVDで楽しめるもの、昔見た感動作品など、今こそ家で見直す時かもしれません。

 でも、映画館も席の間隔を空けたりするなど、様々な対策を考えています。現在、日本映画は公開時期を検討してたりして、私たちも連載の作品を決められない状況ではありますが、自分自身の心が折れないようエンターテインメントをご紹介したいと思います!

 今回は1983年の実話です。こういった類いの作品は年齢や性別を選びませんが、長い時間、究極の状況を見ていると脳も疲れるので、上映時間が短めなのがありがたい。

 セーリングの経験豊富なリチャードは、知人にタヒチからサンディエゴまでヨットの回航を依頼されます。長い船旅、強大な自然の力の前では、どんなに慣れていても必ず最後まで無事に辿りつけるかの保証はない。しかし、莫大な報酬とファーストクラスの航空券、しかも、恋人のタミーも一緒でいいとの条件に、目が眩んでしまいます。

 出航してから2週間、記録的なハリケーンに遭遇します。マストが折れ、船体には大きな穴。そして、波に飲まれた2人は必死で壊滅状態にあるヨットにしがみつく。しばらくしてヨットの中で奇跡的に見つけた少ない食料品を食べながら、41日間のサバイバルです。

 ただ、素敵なカップルがタヒチで出会うところや、恋に落ちるところは、憧れてしまうくらいロマンチックに描かれていて、漂流の場面とのギャップに不安を覚えてしまうほど。まぁ、それが、本作の狙いなんでしょうけどね。
 不幸中の唯一の救いは、漂流中、そんなに寒くなかったことです。でも、彼女がベジタリアンで、海の恵みである魚が食べられないとか、海には水がいっぱいあるのに、飲めないことなど、困難の連続。コンパスで現在位置を調べようと思っても、その計算も慣れてないと難しいものです。

 さらにさらに、大波に揺られるヨットは操縦不能で、陸までは3200キロ。海に投げ出され、重傷を負って瀕死のリチャードと2人きりのタミーは、眠らないようにと会話しながら一生懸命、生き残るために頑張る。

 人間としての限界の中、どのように助けられるのか? 人間の強さ、逞しさを感じます。

画像提供元:(c)2018 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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■アドリフト 41日間の漂流
監督/バルタザール・コルマウクル 出演/シャイリーン・ウッドリー、サム・クラフリン 配給/キノフィルムズ 近日公開 新宿バルト9他 全国ロードショー。
■1983年、婚約したばかりのタミーとリチャードは、贅沢なヨットに乗り込みタヒチからサンディエゴへと旅に出た。ところが出発から2週間後、記録的なハリケーンに遭遇し巨大津波に飲み込まれてしまう。船室にいたタミーはしばらくして目を覚ますが、ヨットは操縦不能で無線も繋がらない。さらに、大怪我を負い波に漂うリチャードを発見する。リチャードを助け出したタミーは、極限状態の中、セーリングの知識を総動員し陸を目指すが…。

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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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