志村けんさんは、新型コロナウイルスに感染し症状が出始めた3月17日の前日16日に同番組の収録に参加するも、足を怪我して痛みが出たため、収録が取りやめとなっていた。生前に収録された分は、今後も順次オンエアされる予定だ。
31日深夜の放送では、放送冒頭に志村さんの所属する株式会社イザワオフィス、「志村でナイト」制作スタッフ一同名義で、「闘病中、皆様から数多くの応援や励ましのお言葉を頂戴しており、大変感謝しております」「沢山笑って志村けんを偲んでいただけますと幸いです」とメッセージが流れた。これには、ネット上で「本当に突然亡くなった感じが伝わってくるな」「このメッセージは見たくなかった」といった声が聞かれた。
番組では、志村さんに気に入られ「週5で飲んでいた」千鳥の大悟が登場するいつもの喫茶店コントが流された。志村さんとの会話はほとんどアドリブと見られ、途中に大悟から「混同しちゃってるよ。プライベートとコントが」とツッコまれる場面も。また、偶然にも志村さんが発案者と言われる「最初はグー」の場面も登場した。これにも、ネット上で「最初はグー来た!」「これももう見られないんだよな」といった声が聞かれた。さらに大悟との仲の良さにも、「本当の息子みたいに思っていたんだろうな」といった声が聞かれた。常連組としては足立梨花もコントに登場した。
その後の大悟とのフリートークでは、志村さんは「今は特番が長過ぎるよな。4時間とか。ほかの番組とかもくっついて」と今のテレビ番組に苦言を呈する場面も見られた。これには、大悟は「ワシはあんま(文句を)言わん方がええかな」と話し、笑いを誘っていた。
番組の最後には「志村けんさん楽しい笑いをありがとうございました。安らかにおやすみください」のテロップが流された。いつもの放送が図らずも追悼回となり、切なさを増していたと言えるだろう。志村さんのご冥福をお祈りしたい。