アメリカ・アリゾナ州で、6歳の少年が23歳の父親と26歳の母親、50歳の祖母によってクローゼットに閉じ込められ、栄養失調で死亡したと海外ニュースサイト『KIRO 7』と『ABC15』が、3月4日までに報じた。報道によると、3月2日、とある人が警察に少年の姿を最近見ていないと通報したそうだ。通報した人の詳細は伏せられている。
警察が少年の家に向かい捜索したところ、寝室のクローゼットの中で少年と、少年の7歳の兄を発見したという。2人は痩せ細り、クローゼットの中でぐったりと倒れていた。警察は救急車を呼び2人の救命処置が施されたが、少年はその場で死亡が確認された。死因は栄養失調だった。7歳の兄も栄養失調だったが、その後、病院に運ばれ、現在は体調が回復したそうだ。警察によると少年と7歳の兄は約1カ月間、食べ物や飲み物を与えられず、クローゼットの中に閉じ込められていたという。2人に目立った外傷はなかった。
警察は、虐待の疑いで少年の両親と祖母を逮捕した。両親らは警察の調べに対し、「少年と7歳の兄が、夜中に食べ物をこっそりキッチンから盗んでいたから罰を与えた」と話しているという。『KIRO 7』によると、両親には少年らの他に、2歳と4歳の子供がおり、3人は同州の児童安全局に保護されたそうだ。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「勝手に食べ物を食べるのは子供によくあること。そんな些細な理由でクローゼットの中に1カ月も閉じ込めるなんて親は狂っている」「両親だけではなく、祖母も虐待に加担していたことに憤りを感じる」「日頃から子供に十分な食事を与えていなかったため子供が食べ物を盗んだのではないか。いずれにせよ子供に罪はない」「たくさんの子供を持ち、子育てに対しヒステリックになってしまったのか」などの声が挙がっていた。
子供をクローゼットに閉じ込めた親は、海外だけではなく日本にもいるようだ。
大阪市北区大淀中で当時1歳の女児が父親によってクローゼットに閉じ込められ、死亡したと『朝日新聞デジタル』(朝日新聞社)と『産経ニュース』(産経新聞社)が2018年3月に報じた。報道によると、当時24歳の父親が警察に「子供が息をしていない」と通報し、警察が現場に向かったそうだ。女児は病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。女児に目立った外傷はなく、死因は窒息死だった。警察は、女児の父親を保護責任者遺棄容疑で逮捕した。
警察によると父親は女児を毛布に巻き、夜11時半頃から約4時間、クローゼットの中に閉じ込めたという。父親は警察の調べに対し、「子供が泣きやまなかったから防音のために、毛布でぐるぐる巻きにしてクローゼットの中に入れた」と話しているそうだ。
女児がクローゼットの中に入れられた時、母親は外出中だった。『朝日新聞デジタル』によると、父親は過去に子供の前で妻に暴力を振るったことがあり、妻が一時的に避難したことがあったという。
親が罪のない子供を虐待するなどあってはならない。これらのニュースには多くの人が辛く、憤りを感じることだろう。
記事内の引用について
Arizona child, 6, dies after being kept in closet; parents and grandmother arrested(KIRO 7)より
https://www.kiro7.com/news/trending/arizona-child-6-dies-after-being-kept-closet-parents-grandmother-arrested/WJ44RP24GNAV3NDH4VWUBZYUZI/
Flagstaff child dies after being kept in closet, parents and grandmother arrested(ABC15)
https://www.abc15.com/news/region-northern-az/flagstaff/flagstaff-child-dies-after-being-kept-in-closet-parents-and-grandmother-arrested
父「泣きやまず毛布にくるみクローゼットに」1歳娘死亡(朝日新聞デジタル)より
https://www.asahi.com/articles/ASL3B62X2L3BPTIL01M.html
1歳娘をクローゼットに放置、死亡させた父逮捕 保護責任者遺棄容疑で大阪府警(産経ニュース)
https://www.sankei.com/west/news/180310/wst1803100051-n1.html