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酒井被告 汚染ルート解明へ

 女優・酒井法子被告(38)が28日、覚せい剤取締法違反(所持)の罪で東京地検に起訴された。同日、所属事務所「サンミュージックプロダクション」の相沢正久社長が東京都内で会見を開き、酒井被告を解雇したことを明らかにした。同被告は覚せい剤を使用した疑いで追送検されており、地検は追起訴へ向けて捜査を継続する方針という。

 相沢社長は解雇に踏み切ったことについて「反社会的行為は決して許されず、解雇という結論に至りました。断腸の思いです」と説明。酒井被告に対し「廃人になる前に自分のことを考えて、更生してほしい」と呼び掛け、相沢秀禎会長らとともに「心よりおわび申し上げます」と謝罪、頭を下げた。
 解雇は酒井被告の弁護士に伝られ、弁護士によると、酒井被告は「迷惑を掛けた」と泣きながら話したという。
 相沢社長は「われわれの知っている酒井法子と報道との間には距離感がある。しかしああいう風に変わってしまった。残念です」と話した。
 また酒井被告が所属するレコード会社のビクターエンタテインメントも同日、同被告との契約を解除したと発表した。

 酒井被告は出頭までの6日間、「誰よりも息子には申し訳ない」と、長男(10)を気遣う言葉を繰り返し口にしていたという。出頭に同行した東京都中野区の建設会社経営者(71)がこの日、改めてマスコミの取材に応じ明かした。
 経営者は酒井被告の継母の知り合いで、夫の高相祐一容疑者(41)が東京都渋谷区の路上で逮捕された際、酒井被告から連絡を受け現場に立ち会った。
 経営者が酒井被告と一緒にいた継母から出頭までの様子を聞いたところ、酒井被告は継母に「死にたい」「楽になりたい」と漏らす一方、都内の知人に預けていた長男への心配をずっと口にしていた。警視庁によると、酒井被告は5日、この知人に公衆電話から「子供の声が聞きたい」と電話し、長男の世話を頼む手紙も郵送したという。
 また、酒井被告は逃走中、同行した継母に対し「子供の将来を考えたら引退しないと」と引退をほのめかした上で「別れないと子供が大変。子供とお母さん(継母)と3人で暮らしたい」と離婚の考えも明かしていた。
 こうした中、警視庁は汚染ルートの解明に乗り出しており、酒井・高相被告が事件直前に訪れた奄美大島と、昨年1月から5月までに月1、2回ペースで訪れていたとされる静岡県浜松市に関心を寄せている。2人は同市内クラブにゲストDJとして出演したこともあったという。

(写真=今回の事件について謝罪し、酒井法子被告の解雇を発表したサンミュージックの相沢正久社長(左)と相沢秀禎会長)

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