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平安S(GIII、京都ダ1800メートル、25日) 本紙・谷口 エスポワールシチーがV5で頂点へ

 GI馬サンライズバッカスを筆頭に、集うはダートの猛者ばかり。今回がまさしく試金石となるエスポワールシチーだが、小倉→阪神→東京→京都と、砂質や回りの異なる競馬場で破竹の4連勝。一気にオープンまで駆け上がった究極の昇り竜に、重賞の壁はないはずだ。

 つい半年ほど前までは、どこにでも転がっている500万クラスの一頭にすぎなかったエスポワール。当時は芝で頭打ちの成績が続いていたが、管理する安達調教師は父ゴールドアリュールにブライアンズタイムの肌という血統配合に秘められた可能性にかけ、ダートで見事に愛馬を再生させた。
 もっとも、周囲から注がれる熱い視線をよそに、トレーナーは「今回は休み明けで初めての重賞ですからね。宇治田原に放牧に出した割には、相変わらずテンションも高いし…」と至って謙虚。“その気”を見せずにいるが、栗東中学時代の同級生で彼の性格をよく知る記者は、心中に自信の2文字が伏せられていることを見逃さない。

 「線の細い馬だったから芝を使っていたんだけど、7戦目の7着で見切ったんだ。今でもムキムキのダート馬じゃなく、むしろまだ薄い感じがするけど、思えば父も腹が巻き上がった薄手のタイプだったね」
 その父もデビュー当初は芝を使われ、ダートにスイッチするとともに一気に素質を開花させた。
 「前走でも走りに集中できないまま。ジョッキーも乗り難しかったと思うが、この幼さがまた魅力で実戦に行っていい方向に出ている。本当に完成されるのは、この秋かもしれないが、時計の比較から、ここでも接戦になると思うよ」
 クールでシャイな同級生が見せた精いっぱいの言葉が、記者のギャンブル魂を揺れ動かした。

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