「最近、コンサート開催にともない、一部の過激なファンによる以下のようなタレントを追跡する迷惑が目撃されています。このような行為は会場周辺の住民の皆さまや公共交通機関をご利用される皆さまに大変迷惑をおかけすることになります」とアナウンス。
具体的には、タレントが乗車している車の追跡とタレントが利用する駅や空港への追跡。前記の事例としては、追跡行為を目的とした車両が、会場警備員と接触するという事故が発生。また、後記の事例としては、駅に大勢の人が押し寄せたため、一般乗降者がホームから落下する恐れがあるという事が各機関から注意されたという。
「このように、危険な行為が続くと、重大事故となったり、コンサート自体が開催困難になることも考えられます。様々な方々に迷惑をおかけするようなタレントを追跡する行為は絶対におやめください」と注意を呼びかけている。
ジャニーズのファンは、熱狂的なファンとして知られているが、以前から一部過激なファンの行動が度々問題視されていた。追跡行為のみならず、落書き行為、脅迫、コンサート会場でのゴミ散らかしや盗撮、不法侵入、ジャニーズタレントと共演した女性芸能人に対する誹謗中傷など。また、有名な事件といえば「パーナさん事件」。2013年7月27日に開催される予定だったNEWSの屋外コンサートが悪天候により中止。3万5000人のファンの一部が、雨に濡れて体調不良になり、病院へ緊急搬送。また、コンサートの順延により、宿泊先を確保していなかったファンがいたため、ツイッターでは宿泊先を募集。この際に宿泊先での悪態やツイッター上で様々なデマが溢れ返り、混乱を招いた。さらに、宿泊先のない女性ファンを狙った拉致や暴行事件などの犯罪が起きているという真偽不明の情報も飛び交い、騒動がどんどん拡大していった。ちなみに「パーナ」とはNEWSファンの呼び名。
ジャニーズファン全体ではなく、あくまでも一部過激なファンによる迷惑行為だが、「今後、コンサート開催困難になることも考えられます」と警告されているだけに、ルールを守って応援しているファンにとっては非常に迷惑な話だ。