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死の淵をさまよっていたダチョウ倶楽部 上島竜兵が「一流」である証拠

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ダチョウ倶楽部・寺門ジモン、肥後克広、上島竜兵

 来年が結成35周年のダチョウ倶楽部(肥後克広、上島竜兵、寺門ジモン)。トリオ芸人の最高峰といっても過言ではなく、アラ還である今なお、熱々おでんや熱湯風呂といったリアクション芸を辞めない。

 3人がキングオブリアクションの座に上りつめたのは、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)。89年から96年にかけて不定期放映され、テリー伊藤が企画・監修を務めた超過激バラエティ。たけし軍団を中心とした若手芸人は、命を落とすギリギリ企画に挑戦した。ヘビが100匹いるプールへダイブ。ライオンと添い寝。ゲテモノ食い。ネーミングが付けられた企画も多かった。

 「人間スカッドミサイル」は、巨大な大砲の中に入って、飛ばされるもの。飛んだ瞬間、空中で服が脱げて、素っ裸になる盛り上がり芸だが、1回目、2回目は失敗。3回目でようやく成功した。

 静岡県の観光名所・熱川バナナワニ園で挑戦したのは、「ワニの上を決死のロープ渡り」。お腹を空かせたワニが大量に放り込まれた池の上に、細い板と、まさに命綱であるロープを張って、渡り切るというもの。3人は下半身から紐を垂らして、その先にワニのエサである鶏肉を装着。無事に渡り切った3人は、ワニに食べられずに済んだ。

 「リュックサック爆弾」では、予想外の事態に見舞われた。背中に背負ったリュックサックの中にダイナマイトを入れ、ボーンと爆発するというものだが、“殿”ビートたけしがアドリブを思い付いた。「向こうの防波堤に行って、空中で爆破して、海に落ちるというのをやろう」と言い出した。

 いろんなシミュレーションで実験済みだったスタッフは、焦った。たけしのアドリブは想像していなかったからだ。3人は、ぶっつけ本番でトライした。すると、リュックがズレて頭の上に乗ってしまい、爆発。その直後に海に落下したため大ヤケドは免れたが、それでもザ・ドリフターズの「実験コント」で失敗した時のように総逆立ちの髪型になるほど、強烈なインパクト。片手のひらで収まらないほど、髪の毛が抜けた。

 死の淵をさまよったのは、「バス吊り下げアップダウンクイズ」。大型バスに乗車して、出題されたクイズに間違うと、バスがそのまま海に沈んでいく。スタッフは本番前日にシミュレーションをしていたが、当日は海が大荒れ。波がしけていた。それでも撮影は強行突破。地元の漁師が船を出すことを禁じた日に、バスを出した。

 バスは、1回沈んで1回上がった。すると、目の前にいた井手らっきょが奥に流された。命からがらで、無事に撮影は終了。岸に上がるころには、泳げない上島を優先するなどの絆が生まれていた。

 死ぬまでリアクション芸人でいたい、それが上島の夢。豆絞りのふんどし、豆絞りのほっかぶり姿で棺に入り、熱湯をかけてもらう。当然、ノーリアクション。霊きゅう車に運ばれる前にわざと落としてもらうが、死人は無反応。その時に初めて、芸人仲間が落涙するというのが、理想の最期だという。

 上島は一流だ。
(伊藤由華)

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