その先陣を切ってオンエアされたのが、10月7日放送の「偽装の夫婦」(天海祐希主演/日本テレビ/水曜午後10時〜)と、「無痛〜診える眼〜」(西島秀俊主演/フジテレビ/水曜午後10時〜)だ。
その初回視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、「偽装の夫婦」が14.7%、「無痛〜診える眼〜」が11.6%で、3.1ポイントの差をつけて、日テレの快勝だった。
“水10”といえば、日テレとフジがドラマで視聴率争いを繰り広げているが、前クール(7月期)では、日テレ「花咲舞が黙ってない」(杏主演)が平均14.5%で、フジ「リスクの神様」(堤真一主演)=平均5.1%=に、トリプルスコア近い大差を付けて完勝。
4月期も、日テレ「Dr.倫太郎」(堺雅人主演)が平均12.7%で、フジ「心がポキッとね」(阿部サダヲ主演)は平均6.7%で、日テレが大勝している。
振り返ってみると、“水10対決”といいながら、この時間帯でフジのドラマが、日テレのドラマを視聴率で上回ったことは、13年10月期まで、さかのぼらなければないのだ。
この時は、堺主演の人気ドラマ「リーガルハイ」第2シリーズ(フジ)が平均18.4%の高視聴率をゲットし、日テレの「ダンダリン 労働基準監督官」(竹内結子主演)の平均7.5%に大差をつけて圧勝した。
それを最後に、14年1月期以降、7期連続で日テレが同時間帯を制している。今クール、フジの主役は熟女から絶対的な支持を集め、それなりの視聴率を稼ぐ西島だけに、日テレとて予断は許さないが、初回視聴率を見るかぎり、「偽装の夫婦」の優位は揺るぎなさそう。フジとしては、なんとしてでも、巻き返しを図って、8期ぶりの勝ちどきを上げたいところだろう。
(坂本太郎)