ZARDにはオーディションで加入したという町田。坂井さんと初めて会った印象については「皆さんが思っているような印象」と一言。白いTシャツに麻のジャケット、髪はおろしていたと言い、「最初は警戒されていた」と回顧。最後に「よろしくお願いします」と挨拶をした際に、ようやく笑みがこぼれ安心したことを述懐した。
また、世間が持つような物静かで恥ずかしがり屋なイメージのままであり、お酒などで乱れたところを「見たことがない」と語る。初めてテレビ番組へ出演した際には、放送終了後に腰が抜け、メンバーが抱えて楽屋に連れて行ったことを明かした。
MCの名倉潤から「そんな素敵で才能がある人がいたら好きにならなかったですか?」と問われると、「後で考えるとそうでした」と認めた上で、当時はバンド仲間だったため、「綺麗な人だな」とも思わなかったとのこと。
坂井さんといえば、あまり表舞台に立つことがなくミステリアスなイメージがあったが、ZARDで活動する以前は、モデルやタレント活動も行っており、当時のゴシップ誌などでは、レースクイーン時代の写真も掲載されていた。
「そうした情報から派生して、“AV女優だった”という噂まで飛び交っていました。ネットなどもなかった時代ですから、真偽は不明のまま。都市伝説の範疇ですけどね」(芸能ライター)
2007年、子宮頸がんの治療入院中、非常用スロープから落下し40歳の若さで急死した坂井さん。最後に町田は「失礼ですけど、急にいなくなるのが“泉水ちゃんらしいな”と(思った)」と故人を偲んだ。
坂井さんが亡くなって11年。いまだに彼女の歌声で元気づけられている人たちはたくさんいる。もう新しい曲を聴くことはできないが、彼女の一面が明かされたことで、より作品に深みが増したのではないだろうか。