16日の試楽では午前9時から山車が各地区内ごとに曳き回され、午後7時から挙母神社では、五穀豊穣を祈る「七度参り」が行われた。
17日の本楽では午前10時から挙母神社の境内に8台の山車が曳き込まれ、各町内の山車が一同に勢揃いした。そして、神社では獅子舞・巫女舞・子ども歌舞伎・七福神踊りなどが奉納された。午後4時には神社から山車が曳き出され、夜には奉納花火が打ち上げられ、祭りのフィナーレを飾った。
この挙母まつりの起源は、寛永7(1630)年に「飾り車五輌と竹生町の傘鉾、それに南町の獅子出」と記録に残されている。その後、文化・文政年間に飾り車から現在のように8台の山車を曳き回す形に変化した。この山車は県有形民俗文化財に指定されている。
挙母まつりでは、山車曳き回しに大量の紙吹雪が撒かれるのが通例だったが、祭り終了後には2tトラックが満杯になるほどの量を出していた。09年以降から紙吹雪を撒く量に制限を加えたり、紙吹雪を撒く場所を指定するなどの取り組みがなされようになった。
また今年は挙母まつり保存会よりまちづくり活動の一環として、山車各8台の写真入りの缶バッチが販売された。
(「三州(さんず)の河の住人」皆月斜 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou