中川はドラフト当日に全国放送されたTBS系列の『ドラフト緊急生特番!「お母さんありがとう」』で、密着取材を受けており、中川の特集が放送されている時間に、オリックスが7位で指名したことで、話題になっていた。東洋大からはDeNAに1位指名された上茶谷大河、ソフトバンクから1位指名された甲斐野央、中日から2位指名された梅津晃大に続いて4人目の指名となり、甲斐野とは同じリーグということもあり、対戦機会が多くなることが予想される。
“最後のPL戦士”ということでも注目されている中川だが、地元球団の指名に「良かった」と安堵の表情を浮かべつつ「PLや東洋大学の先輩の今岡誠さんが目標。京セラドーム大阪にはまだ大阪ドームだったころにオリックス戦を見てます。強力いてまえ打線が印象に残ってる。地元の球団で、身近に感じられる。指名に感謝したいですね。プロに入ることが目的ではなく、活躍することが目的なので、1日1日を大切に、1年間開幕から一軍にいたい」と指名直後の会見で話していた。
仮契約を終えた中川は、「仮契約を終えて、いよいよ勝負する時がきたんだなという気持ちです。オリックスは地元の球団で、中学生の時には京セラドームでホームランを打ったこともあり、とても縁を感じています。ルーキーイヤーから1年間1軍で活躍できるように、入団までしっかりと体づくりをしていきたいと思います。安打数にこだわりがあるので、目標は右打者のシーズン最多安打です!」とコメント。中学のときに京セラでホームランを打ったというのは頼もしい限りだ。背番号は67と発表されている。
小谷野栄一の引退、中島宏之の退団により、オリックスの内野は競争が激化しており、ルーキーの中川も来年の合同自主トレや春季キャンプでアピールに成功すれば可能性は十分にある。大学日本代表のクリーンナップを任された実力をプロの舞台でもいかんなく発揮してもらいたい。
取材・文・写真 / どら増田、萩原孝弘