本田が所属するACミランは欧州屈指の名門チームだが、今年7月に売却したと、元イタリア首相でもあるベルルスコーニオーナーが発表。売却先は中国の投資グループだという。
「近年、中国企業の欧州サッカー界への進出には、目覚ましいものがあります。ACミランのライバルで、同じくサッカー日本代表・長友佑都が所属するインテル・ミラノも今年6月、中国企業に買収されました。今のところ大きな混乱はありませんが、今後の動向が注目されています」(専門誌記者)
中国投資グループがACミラン買収に投資した額は、チームの負債を含めて7億5000万ユーロ(約878億円)。クラブの資本強化や経営再建で、さらに今後2年間で4億ユーロを投資するという。ここまで出資するのだから、当たり前の話、今後のACミランは新オーナーの意向に沿ったチーム整備が進められていく。当然、本田の扱い方も変わってくる。
「ミランは今季、新たにモンテッラ氏を指揮官に招聘しましたが、新監督のプレシーズンマッチでの本田の起用法を見る限り、主力選手として見ていないようです。他チームから復帰した選手や期待の若手などを優先的に起用し、本田はベンチを温めることが多くなる」(同)
だが、ACミランのビジネス市場をアジアに開拓する意味では、本田の知名度は無視できない。日本、中国、韓国などと親善試合を行う場合が特にそうで、この男がいるか、いないかで、地元メディアの扱い方もだいぶ違ってくる。
「本田の契約は来年6月まで。期間内に放出すれば、移籍金をふんだくれる。興味を示している欧州チームはゼロではないが、いずれも格下で、“都落ち”の印象はぬぐえません」(特派記者)
今回の買収で、中国リーグの各チームがACミランとの親善試合を目論んでいる。お近づきの印として、不良債権化した本田の引き取りをお願いすることも!?