【平成未解決事件】101円を握って姿を消した「赤城神社主婦失踪事件」

社会 2019年04月29日 22時00分

【平成未解決事件】101円を握って姿を消した「赤城神社主婦失踪事件」画像はイメージです

 2000年中盤以降、インターネットを中心に急激に知名度を上げた事件がある。

 「赤城神社主婦失踪事件」である。

 これは群馬県前橋市にある由緒正しい神社である「赤城神社」にて発生した行方不明事件である。

 ゴールデンウィーク中の1998年5月3日のお昼頃、48歳の女性Sさん(仮名)は夫の家族全員でこの赤城神社を訪れていた。

 しかし、途中で大雨が降り出し、一行は帰ることにしたのだが、「せっかく来たのだから……」と夫と叔父が家族を車に残し、参拝へ出かけた。そして、Sさんも「自分もやはり行きたい」と他の家族へ伝え、二人を追いかけた。

 しかし、Sさんは途中で道を見誤ったのか、夫と叔父とは別のルートへ行き、そのまま行方不明となってしまったのだ。

 この時、Sさんは赤い傘にピンク色のシャツと黒いスカートという目立つもので、持ち物は車から出るときに財布から出した101円のみ。Sさんには家族から捜索願が提出され、Sさんを探すため現地の警察官延べ100人以上が探索したが、発見することはできなかった。

 本事件は当時、群馬県の新聞のほかいくつかの全国紙でも紹介されたが、この時点では現地の人しか知られていない事件だった。

 この事件が全国的に広まったのは、2006年に放送されたテレビ朝日の生放送番組『奇跡の扉 TVのチカラ』が本事件を取り上げて以降である。

 『TVのチカラ』は、当時、赤城神社を訪れていた観光客のホームビデオを入手。そこにはSさんらしき女性の姿が写りこんでいるとし、事件解決の糸口になるのではないかと期待されたのだ。

 結果、この女性はSさんとは別人ということを残された家族は証言したが、その人物とは別にもうひとり、傘を差した別の女性の姿をカメラは捉えており、この人物こそSさんの最後の姿ではないかとされた。

 番組はこの事件を扱った後に放送を終了しており、追加取材が行われることはなかったが、「101円しか持っていない」「忽然と姿を消した」というミステリーさから、今でも平成時代に発生した未解決事件の代表として挙げられることも多い。

 事件から30年。果たしてSさんは今、どこにいるのだろうか……。

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