「2019年4月に米・国務省紛争安定化担当副次官捕に就任したミナ・チャン氏でしたが、一部メディアで経歴詐称の疑いが報じられたことを受けて、11月18日にポンペオ国務長官に辞表を提出したのです」(米国在日本人ジャーナリスト)
その疑惑とは、
(1)公式プロフィルには、ハーバード大学経営大学院の卒業生であると記述されていたが、実際は7週間の短期プログラムを受講したのみで学位は取得していなかった。まるでサッチー!
(2)米国陸軍戦略大学を卒業したというのも、4日間のセミナーに参加したのみ。
(3)副次官捕の就任直前まで勤めていた非営利団体「リンキング・ザ・ワールド」(代表)では、海外に多数の学校を建設した他、ドローンを活用した災害対応にも取り組んでいたというが、そのような活動実績は認められなかった。
極め付きは「リンキング」の公式動画には、チャン氏が米誌タイムの表紙を飾ったことをその写真付きで紹介していたが、タイム誌は「偽造」と公式見解を発表した。このように何もかもがウソだったわけで、もはや偽称というレベルではなく、詐欺師と言ってよいレベルだ。
「チャン氏は最近、さらに大きな予算を任される仕事に就任する予定で、その際、公聴会への出席が求められ、その場で自身の経歴についての証拠書類などの提出が必要になるため、ウソがばれれば責任を追及されると、慌てて辞任を申し入れたのです」(同・ジャーナリスト)
御多分に漏れず韓国では、トランプ大統領が米政府の重要ポストに抜擢したと、写真付きで報じていた。だが、さすがは韓国系だ。一連の経歴詐称について本人は、「当て付けだけの誹謗中傷で、私の経歴や人格が攻撃された」、「私の上司は、私を守ることもなく、私が真実に立ち向かい、私に対する濡れ衣について答えることも許してくれなかった」と、国務省の対応に不満を示している。 果たして、聞く耳を持つ者はいるのだろうか。