IOC
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社会 2020年03月18日 12時10分
古市氏、IOCを「お金儲けの組織」「頭の悪い組織」発言で反響 ネットからは「よく言った」の声も
新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪の開催が懸念されている中、国際オリンピック委員会(IOC)が17日、臨時理事会を開いたのだが、その公式声明に対し、社会学者・古市憲寿氏が18日の『とくダネ!』(フジテレビ系)で吠えた。 「この日、伊藤利尋アナウンサーから、IOCの声明文をまとめたものが読み上げられました。それによれば、IOCは東京五輪開催について、『全力を尽くす』と意欲を見せており、『現段階で思い切った決断は必要ない』と、大会まで4か月以上あるこの時期に、重要な決断を下す必要はないと、準備を進めると宣言。そして、新型コロナウイルスについても、『収束することを確信している』と、自信をみなぎらせていることが判明したのです」(芸能ライター) 五輪開催の推進派として、各ワイドショーに出ている元JOC参事の春日良一氏も、「これを聞いて、本気でやる気だなというのを感じた」とコメントしていたが、古市氏がキレたのはこの後。 「声明の中で、同IOCのバッハ会長が、『五輪を目指す者すべての体調と健康が最優先』『我々はオリンピック共同体 いい時も困難な時も互いをサポートしあう』と言っていることが紹介された後、古市氏はこれについて、『結局、何も言っていない』とバッサリ。『WHO(世界保健機関)が(感染状況が)パンデミック相当と言っている中で、今年やるのはさすがに無理なんじゃないか』と異議を唱えたのです」 その上で、「IOCってお金儲けの組織で、放送権利のためだけに(五輪を)やりたいという話もあるじゃないですか」と述べながら、「春日さんから見て、IOCってそんなに頭の悪い組織なんですか?」とぶっ込んだのだ。 IOCを敵に回した大胆発言に、MCの小倉智昭らも苦笑い。春日氏は「頭が悪いかどうかは分かりませんが」と返し、「お金儲けの組織ではない」と一蹴していたが、SNSでは「いいね古市くん」「古市さんがIOC元なんちゃらの人にぶっ込んでいて個人的に最高」「鋭いこと聞きますね(笑)」「古市が気持ちいいことを言ってくれて」「よく言った古市」と絶賛コメントが相次いでいる。 開会式まであと4か月、128日。いずれにしても、こんなにも注目される五輪は、かつてなかっただろう。開会式では、航空自衛隊の精鋭部隊・ブルーインパルスが空中で五輪マークを描くという話もある。7月24日、東京の空で無事、5つの輪が見られるのだろうか。
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スポーツ 2020年03月01日 11時00分
東京五輪、新型コロナによる中止はない? 資金難、疫病、ボイコット…過去の中止危機はいずれも杞憂に
新型コロナウイルスの影響により、大会の延期・中止が危惧されている東京五輪。先月26日には公式な発言ではないものの、国際オリンピック委員会(IOC)の委員の一人が「5月下旬までに終息しなければ中止も検討するだろう」とコメントしたことが複数メディアによって報じられた。 過去に五輪が中止となった例は、日本で初めての五輪になる予定だった1940年の東京大会を含め夏季・冬季合わせて5例。ただ、この5例はいずれも第2次世界大戦をはじめとした戦争の影響で中止となっており、疫病を理由に中止となった事例は過去に存在しない。このことを考えると、東京五輪には“戦争クラス”の危機が迫っているともいえるのかもしれない。 ただ、過去の大会を振り返ると中止の危機が迫っているとされた中、当初の予定通りに開催された大会がいくつかある。 直近の例といえるのが、2018年2月9日~25日に韓国で開催された平昌冬季五輪。この大会は当初から資金不足、競技施設の工事遅れといった不安材料があり、各国メディアは「開催に黄信号」とたびたび指摘。さらに、開幕が近づくにつれアメリカ・北朝鮮間の情勢悪化や、ドーピング問題によるロシアの参加禁止といった問題も噴出したことにより、2017年末ごろまでは中止の危機と見る向きがあった。 しかし、IOCは特に中止等の可能性には言及しなかったため、平昌五輪は予定通りに開催。ただ、開幕後も選手・スタッフの間でノロウイルスが蔓延したり、天候不良で一部競技が中止・延期になるなど災難続きの大会だった。 今回の東京五輪と同じく、疫病に脅かされたのが2016年8月5日~21日にかけてブラジルで開催されたリオデジャネイロ夏季五輪。この大会は平昌五輪と同じく会場建設の遅れが不安視されていたが、それ以上に危惧されていたのが蚊が媒介する感染症である「ジカ熱」。妊婦が感染すると子供に先天異常が生じる危険性もあるこの病気の流行により、各所で大会延期や開催地変更を求める声が開催3カ月前頃まで相次いでいた。 ジカ熱の流行を受け、2016年2月には世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言。ただ、IOCが5月に「中止や延期、開催地変更の必要はない」との見解を表明したこともあり、その後大会は計画通りに開催されている。 不参加国が相次いだにもかかわらず、中止には至らなかったのが東西冷戦下の1980年7月19日~8月3日にソビエト連邦(ソ連)で行われたモスクワ夏季五輪。開催前年の1979年12月、開催国であるソ連がアフガニスタンに侵攻。これを受けたアメリカが西側諸国を中心にボイコットを呼びかけたことをきっかけに、日本を含む約60カ国が大会をボイコットする異常事態となったが、これに構わずソ連は予定通りに大会を開催した。ちなみに、ソ連はこの大会で80個もの金メダルを獲得し、当時の1大会最多記録を樹立している。 それぞれに不安要素がありながら、いずれも中止まではいかなかった以上の3大会。今回の東京五輪はジカ熱が流行した2016年リオ五輪と似通った状況だが、IOCが明確な方針を出さない限り中止の可能性は低いといえるだろう。 橋本聖子五輪相の国会答弁を伝える先月26日の報道によると、冒頭の中止発言はIOCの公式見解ではないということだが、果たして今後IOCが何らかの見解を出すことはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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