桧山進次郎
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スポーツ 2021年02月12日 19時30分
元阪神・桧山氏「よくあんなボール打てたな」劇的弾に自分でも驚愕? 現役最後に放った歴史的一発の裏話を語る
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、11日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。自身が現役最後に放ったホームランにまつわる裏話を明かした。 今回番組では過去の阪神の名試合を当時の実況と共に振り返るコーナーで、桧山氏が現役最終打席で2ランを放った2013年10月13日クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦・広島戦を紹介。このコーナーの中で桧山氏は、打席に入る際の心境や打った後の違和感について語った。 同年の阪神はシーズン2位でCSに進出したが、前日に行われた第1戦では「1-8」で広島に大敗。桧山氏によると、この日も9回表終了時点で「2-7」と劣勢だったため、球場は「(阪神ファンが)暴徒化するんじゃないか」と思うほど異様な雰囲気だったという。 9回裏も広島の抑え・ミコライオに簡単に2死を奪われ、「このまま終わったらヤバいな」と思いながらネクストバッターズサークルに入った代打の桧山氏。すると、打席に入っていたマートンが自身の方をチラッと見た後、「自分が(後続に)回さないとヤバい」と言わんばかりの気迫でヒットを打ち出塁したという。 マートンの出塁で打席が回ってきた桧山氏は「最後のバッターになりたくない」一心だったというが、カウント「1-0」からの2球目を捉え右翼ポール際に飛び込む2ランを放つ。桧山氏曰く、「人生最高のホームランに(なった)。22年間の(プロ)人生で一番いい打ち方、二度とできない打ち方だった」という。 ただ、桧山氏は2ランを打ってベースを一周している時に「よくあんなボール打てたな」と違和感を抱いていたことも告白。ミコライオが投じた2球目はインロー154キロのストレートだったが、桧山氏によると「芯で完璧に捉えたけど、(あのコースは)芯で捉えるとファールにならないとおかしい(コースだった)」と、普通ならファールゾーンに切れることがほとんどの球だったという。 その打球が切れずにスタンドに飛び込んだことについては、「よっぽど上半身、腕の力が抜けて、体の回転だけで打った(のかなと思う)」と推測した桧山氏。「(普通なら)あんな打ち方(でのホームラン)はない」と、自身でも全く予想していなかった一打だったと振り返っていた。 >>阪神野手陣に「びっくりするぐらい悪い」 紅白戦での守備難に金村氏が苦言、首脳陣の“ユーティリティー起用”にも疑問<< 今回の放送を受け、ネット上には「あの試合は現地で観てたけど確かに殺気立ってヤジ飛ばしてる人は多かったな」、「マートンのお膳立てはテンション上がった、打った後に『繋いだぞ』ってジェスチャーもしてたよね」、「今見返しても凄く綺麗なホームランだと思うけど、本人に引っかかるところがあったとは知らなかった」、「いずれにせよ、現役生活最後の最後に一番いい打ち方ができたのもドラマチックだな」といった反応が多数寄せられている。 当時プロ22年目・44歳の桧山氏は、同年の9月にこの年限りでの現役引退を表明した上でCSにも帯同。同年は代打中心の出場で「57試合・.196・0本・13打点・10安打」といった成績だったため、同戦で記録した2ランはシーズン初の本塁打になった。 桧山氏が現役最終打席で放った2ランは、現在でも破られていないポストシーズン史上最年長本塁打(44歳3カ月)。その一発に違和感を抱いていたという裏話に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月02日 17時00分
阪神・矢野監督、注目のルーキーをズバリ「守備だけじゃなく打撃も」 同期や先輩に危機感をもたらすことを期待
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、1日放送の『虎たまプレミアム』(ABCラジオ)に生出演。阪神・矢野燿大監督が特に注目しているというルーキーを明かした。 同日にスタートした春季キャンプに先立ち、矢野監督とオンラインで話す機会があったという桧山氏。今回の番組ではその内容を中心にトークを展開したが、その中で「(ルーキーの中で)誰が注目ですか?」と質問した際の矢野監督の返答を口にした。 >>阪神の春季キャンプは「地獄でしかなかった」濱中氏が過酷な体験談を告白 休日も息つく間は全く無かった?<< 桧山氏は単純に「誰が注目ですか?」と聞くだけでは、矢野監督は「全員ですよ」と個人名を挙げてくれないと考えたという。そのため、「あえて(言うなら)」と少し踏み込んで聞いてみたところ、矢野監督はドラフト6位・中野拓夢の名前を挙げたという。 中野は社会人・三菱自動車岡崎から阪神入りした24歳の内野手で本職は遊撃。桧山氏によると、矢野監督は「思った以上に動きが良い」、「守備だけじゃなく打撃も(逆方向に)おっつけるだけじゃなく力強く引っ張る打撃ができる。これはなかなかいいよ」と攻守両面で中野を評価しているという。 阪神には他にも木浪聖也、北條史也、小幡竜平といった遊撃手がいるが、「(中野の加入で)今までいる選手もうかうかできないし、すごく刺激を与えてくれるんじゃないみたいな(期待を矢野監督から感じた)」という桧山氏。「(矢野監督は)『守れないとレギュラーにはなれない』っておっしゃってたんで、(守備で定位置をつかめるか)この中野選手は注目ですね」と、遊撃争いの中心的存在になることを期待していた。 今回の放送を受け、ネット上には「ファンやメディアが注目してるのはドラ1の佐藤(輝明)だけど、矢野監督はそれ以上に6位の中野の方が気になるのか」、「中野は井端(弘和氏/元中日他)が去年のドラフト前に評価してて、掛布(雅之氏/元阪神)も今日のキャンプ中継でイチオシの選手って言ってたな」、「矢野監督の見方が合ってるのかどうか、早く実戦でのプレーを見てみたいな」といった反応が多数寄せられている。 今回名前が挙がった中野は日大山形高、東北福祉大、三菱自動車岡崎を経て阪神入りした選手。三菱自動車岡崎では加入1年目の2019年から遊撃のレギュラーを務め、社会人選抜の一員として参加した同年オフのアジアウインターリーグでは全選手中2位の打率(.371)を記録。翌2020年は公式戦で無失策を続ける傍ら都市対抗野球予選では2本塁打をマークするなど攻守両面で活躍し、内野の底上げを狙う阪神からドラフト指名を受けている。 初実戦となる4日の紅白戦に向け、「即戦力として期待されているので、スタートダッシュを決めないといけない」と語ったことが伝えられている中野。打撃、守備の両方で矢野監督にアピールすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月08日 20時45分
元阪神・桧山氏、新庄氏のせいで“偽装結婚”をする羽目に? “亀新フィーバー”の裏で起こった衝撃のエピソードを暴露
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、7日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。自身が現役時代に経験した寮生活を巡る衝撃のエピソードを明かした。 1991年のドラフトで4位指名を受け阪神に入団し、2013年までチーム一筋で現役生活を送った51歳の桧山氏。今回番組では6日に阪神の新人8選手が球団選手寮『虎風荘』に入寮した話題が取り上げられたが、その最中に「桧山さんは入寮の時に何を持ち込んだとか、思い出はありますか」と話を振られた桧山氏は自身に退寮を決意させたという大誤算について語った。 >>阪神・矢野監督、ドラ1佐藤の今後を明言「そんなに甘くない」鮮烈デビューには否定的も、数年後の未来には期待?<< ドラフト指名翌年の1992年1月に選手寮に入寮した当時22歳の桧山氏。入寮にあたり何を持ち込むべきなのか分からなかったためとりあえず素振り用のバットを持ち込み、その後同時に入寮した他の新人選手を参考にテレビや自転車を買いそろえたという。 ただ、桧山氏によるとこの年は当時プロ4年目・22歳の亀山努、プロ3年目・20歳の新庄剛志の活躍に阪神ファンが熱狂した、いわゆる“亀新フィーバー”が起こった年で、「夜中でも100人、200人(のファン)が寮の周りにいた」とのこと。自転車で買い物などに出かけようとしてもすぐにファンに取り囲まれるため、ほとんど外出することができなかったという。 うかつに外出できない状況のため、寮では自身の部屋の窓ガラスを鏡代わりに素振りを行い時間を持て余さないように努めていたという桧山氏。ただ、ある日寮長から「(ファンが見てて騒いでいるから)カーテン閉めてくれ」と注意されてしまいこの取り組みもできなくなってしまったという。 息抜きはおろか自主練習もできないことから「こりゃダメだ」、「(寮を)出るしかない」と決意するも、当時は新人選手は3年間は寮から出られない決まりだったため、同年はずっと悩んでいたという桧山氏。ただ、その年のオフに同期入団の久慈照嘉が結婚して退寮したため、自身も「これはもう結婚と言うしかない」と嘘をついてでも退寮を認めてもらおうと決心したという。 動画内で具体的な日時は明かさなかったが、同年オフのある日寮長に「結婚を考えている女の子がいます」と嘘の申し出をし、「(相手が住んでいるのは)どこだ!」、「(相手の)名前は!?」と追及を受けつつも何とか退寮を認めてもらったという桧山氏。その後プロ6年目の1997年ごろに寮長に「すみません、嘘ついてました」と謝罪したことを笑い交じりに語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「亀山、新庄が人気過ぎて退寮決断って凄いエピソードだ」、「あの年のフィーバーは今思い返しても凄かった、確か観客も100万人くらい増えてたし」、「桧山が新人の年だとまだ初代虎風荘(1962~1994年まで使用)のころか、ただのアパートみたいな見た目だったが室内練習場とかも無かったんだろうな」、「結婚するって嘘がよく通ったな、寮長も『十分な練習ができない』っていう桧山さんの悩みは分かってたのかな」といった反応が多数寄せられている。 亀山、新庄の活躍もあり前年最下位から2位まで躍進し、観客動員数も前年の約182万人から約285万人と激増した1992年の阪神。当時は寮に常にファンが殺到するため裏口から車で甲子園に移動することをしいられた寮生も多かったといわれているが、その状況の中桧山氏が退寮を決意するほど苦しめられていたというエピソードに驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年12月11日 21時30分
阪神・原口、大記録達成に許可をとっていた? 律儀な行動に大先輩も驚愕「言ってからすぐにやったな」
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、10日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神・原口文仁からもらった粋な連絡を明かした。 番組では今シーズンの阪神の名シーンを実際のラジオ中継音声と共に振り返る企画として、10月24日の巨人戦で代打の原口が巨人・菅野智之から決勝タイムリーを放ったシーンを紹介。紹介後に桧山氏は原口の勝負強さなどについて語ったが、その話の流れで自身が持つシーズン代打安打の球団記録(23本)を巡り、2年前のシーズン中に原口から連絡があったことについて語った。 原口は2018年シーズンに代打で4割超えの打率をマークするなど安打を量産していたが、桧山氏の記録まであと1本に迫っていた9月14日のヤクルト戦でファールを打った際に左手の小指を骨折し同月21日に登録抹消。10月5日中日戦の試合前に再登録されたが、当時は怪我の影響でこれ以上記録を伸ばすことは難しいのではとの見方が大半だった。 自身も原口の怪我の状態を心配していたという桧山氏だが、その桧山氏に中日戦前に突然阪神・藤川球児から電話が。「何かあったのかな」と不思議に思いながら電話に出ると、藤川は「原口が今日(一軍に)上がってきて、桧山さんに話があるということなので代わりますね」と言ってきたという。 その直後に藤川は原口と電話を代わったが、そこで原口は「(桧山さんの)記録に挑戦させていただきます」、「怪我(の痛み)はまだちょっと残ってますけど何とか頑張ります」と桧山氏の記録に挑戦すると報告。桧山氏はまさかの“許可取り”に驚きつつも、「わざわざそんな(報告をしてくれて)ありがとう。せっかくだから超えてくれよ、頑張れよ!」と原口を激励したという。 原口はその後迎えた試合で8回裏に代打で安打を記録し、見事桧山氏と並ぶ球団タイ記録を樹立。復帰後初打席で快音を響かせた原口に、桧山氏は「おお!こいつ言ってからすぐにやったなあ!」と再び驚かされたと語っていた。 >>阪神・原口、“2度目”のミラクルにファン驚愕!「あんな打球は初めて見た」イレギュラーな軌道を描くワケは<< 今回の放送を受け、ネット上には「記録達成の裏でそんなやりとりがあったなんて初めて聞いた」、「記録保持者に丁寧に連絡するなんて律儀だな」、「藤川は稲尾(和久)さんの登板記録超える時に直接連絡したらしいしその影響もあったのかな」、「報告したその日に打つっていう有言実行ぶりもまたかっこいいな」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に阪神一筋(1992-2013)で活躍した51歳の桧山氏と、プロ入りから現在まで阪神(2010-)でプレーする28歳の原口。両者は2010年から2013年にかけ共に阪神でプレーしている。 その後新記録樹立こそならなかったものの、シーズン代打安打数は現在も桧山氏と並んで球団タイ記録となっている原口。球界には先人の記録に並ぶ、または更新する際に記録保持者に連絡しなければならないという慣例があるわけではないが、それでも大先輩に裏で筋を通していたというエピソードに驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月23日 19時30分
不振の阪神・ボーアに「スタメン落ちしてしまう」 元阪神桧山氏が分析、“歯車を狂わせた”投手の存在も指摘
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、22日放送の『ガチ虎!』(ABCラジオ)に電話で生出演。阪神の新助っ人打者・ボーアについて言及した。 >>広島・スコット、ボーア以上に「使えない」? 新人を裏切る大炎上、MLB大物選手の獲得はあるか<< 番組内で桧山氏は、巨人に3連敗を喫した阪神の開幕3連戦について複数選手の名前を挙げながら解説。解説内では開幕3連戦で「12打数ノーヒット」に終わったボーアの名も挙げた。 3連戦中に得点圏の場面で4回、満塁の場面で3回打席を迎えるも結果を残せなかったボーア。そのボーアについて桧山氏は、「変化球をイメージし過ぎてる感じがある。その分、(打つ際の)タイミングの取り方や始動が遅くなっているのかなと(思う)」とコメントした。 桧山氏は続けて、20日に行われた2戦目の7回裏2死満塁で対戦した巨人の左投手・高木京介がボーアの打撃を狂わせたのではと指摘。ボーアは6月2~16日にかけ行われた練習試合では左投手相手に「16打数ノーヒット」と全く打てなかったが、桧山氏はボーアが左投手、特に外に逃げるスライダーに弱いことは自覚しているのではとした上で、「高木投手に対しても『スライダーでくるんじゃないか』というイメージを持っていたのではないか」と推測した。 ただ、高木はボーアとの対戦時にカットボールを3球続けて追い込むと、4球目には外角のストレートを投じて見逃し三振に。桧山氏はこの高木の攻めで「自分(ボーア)の歯車が狂い出したのかな」と推察していた。 ボーアは1、2戦目は4番に座っていたが、3戦目には打順が6番に降格。「打てなくても少しは我慢するのかなと思ったら、すぐに(打順が)下がったのでびっくりした」という桧山氏は、「23日からのヤクルト戦でもし結果が出なければ、スタメン落ちしてしまうのではないか」と危惧していた。 今回の放送を受け、ネット上には「12打席立って1本も打てないのはひどすぎる、ボーアのせいで3連敗したといっても過言じゃない」、「確かに巨人との3連戦では速球に振り負けてる感じがした」、「スライダー狙いっていうのはあったかもしれない、高木との対戦では1回もバット振らなかったし」、「巨人戦では結果が出なかったけど、慣れの問題もあるだろうから対戦が一巡するまでは我慢してほしい」、「チャンスを潰しまくってるボーアをそのままにすると致命傷になる、代わりにサンズを起用した方がいいんじゃないか」といった反応が多数寄せられている。 対巨人3連戦の阪神は1戦目から順に「2-3」、「1-11」、「1-7」で3連敗を喫しているが、桧山氏は番組内で「どれもこれも紙一重」と語っている。チャンスが多く回ってきたボーアが期待に応えていれば、チームが3連敗を喫することはなかったとみているようだ。 「阪神は一軍でボーアが不振にあえぐ一方、二軍では新助っ人のサンズが本職の左翼からボーアと同じ一塁へのコンバートに取り組み始めたことが伝えられています。平田勝男二軍監督はコンバートの理由について『(起用の)選択肢を広げるため』と語っているため、ボーアはサンズの一塁守備に目途がつけば入れ替わりで二軍降格という憂き目に遭うかもしれません」(野球ライター) 開幕3連戦が終わったばかりの段階で、早くも崖っぷちに追い込まれているボーア。23日から始まる対ヤクルト3連戦で、汚名返上の活躍を見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月26日 17時00分
元阪神・桧山氏、今季の阪神Vに期待「あるんじゃないか」 キャンプ視察で見えた現状、他球団には無い好材料とは
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、25日放送の『ガチ虎!』(ABCラジオ)に電話で生出演。開幕へ向けた阪神選手の調整について言及した。 同日、長らく延期が続いていた今シーズンの開幕が6月19日に決定。阪神を含めた各球団の選手たちは、開幕に先立ち6月2~14日に予定されるオープン戦・練習試合(4カード12試合程度)で急ピッチの調整を行い開幕へ臨むことになる。 阪神野手陣の調整について、桧山氏は「野手は何打席か立てば『自分が思っていたものとこんなに感覚が違うんだな』というのはすぐに分かるので、球のスピード、キレに対応するのは早いと思う」と野手は問題ないのではと分析した。 ただ、ボーアやサンズといった新助っ人野手については「初めて対戦する投手が多いので、その研究材料をオープン戦で集めないといけなかった。でも、それが閉ざされてた部分があったので」と懸念。2月16日から3月15日まで行われた今季のオープン戦では、無観客試合の影響でスコアラーの活動が制限された試合もあったとされるが、この点で生じる情報不足に来日1年目の新助っ人は特に苦しむのではと考えているようだ。 また、投手陣については「試合を通じて投げる球数(の不足)があるので、(実戦の)最初の方は完投ではなく少しずつイニングを伸ばしていく形になるかもしれない」と先発投手の不安材料を指摘。先発は野手と違い登板間隔を考慮する必要があり、オープン戦・練習試合では2試合程度しか登板できないとみられるため、「シーズンが始まっても、そんなに急にはイニングを投げられないのでは」と推測した。 以上の理由から、中継ぎが豊富なチームはシーズンを有利に戦えるのではないかとした桧山氏。「先発陣に(中継ぎ)経験者も多いので、阪神は(好成績が)あるんじゃないか」と期待していた。 今回の放送を受け、ネット上には「毎日試合出れる野手と違って投手は登板数が限られるから調整キツイだろうな」、「情報不足は他球団の新助っ人も同じことだからあまり気にしなくてもいいのでは?」、「最初の方は中継ぎ多めに登録して、先発の状態が整うまで継投で乗り切るのがいいのかも」、「中継ぎ勝負なら確かに阪神に分がある、去年は両リーグトップの数字だったし」、「投手はどの球団も登板過多になるだろうから、疲れたところを打線が狙い打てれば優勝争いいけそう」といった反応が多数寄せられている。 昨シーズンの阪神は中継ぎ陣のチーム防御率が「2.70」と12球団で唯一となる2点台となっており、島本浩也(63試合/防御率1.67)、岩崎優(48試合/防御率1.01)、藤川球児(56試合/防御率1.77)といった選手たちが活躍。また、ガルシア、スアレス、中田賢一など中継ぎ経験を持つ先発も複数名抱えている。 開幕がずれ込んだ影響で、通常の143試合ではなく120試合程度になるとされる今シーズン。日程が詰まっているため例年以上に連戦も多くなることが予想されるが、豊富な中継ぎ陣を持つ阪神は戦いを有利に進めることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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