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社会 2013年07月01日 11時00分
“政商”に一歩前進? 市販薬ネット販売解禁で楽天・三木谷社長豪快に高笑い(1)
一般医薬品(市販薬)のインターネット販売を「全面解禁」するとの“成長戦略”が閣議決定された。副作用のリスクが高い一部の医薬品については「安全性を確保するルール作りが欠かせない」として当面は除外するが、流通している市販薬約1万4000品目のうち99%超のネット販売が認められることになる。 ネット解禁は我ら国民の利便性が増す。その分、世間が拍手喝采を送っているかと思ったら、実際はトンデモない。 「閣議決定に、市場は“失望売り”から急落した。薬のネット解禁と成長戦略をリンクさせた発想自体がウサン臭いとにらんだのです」(市場関係者) もちろん、近隣に薬を買いに行くことが困難な人々を思えばありがたい話。この市場関係者の指摘は、ある人物の泣いて喜ぶ心中を見透かしている。 「楽天の三木谷浩史社長です。三木谷社長は、新興企業経営者で作る『新経済連盟』の代表理事を務め、昨年暮れの総選挙で自民党が大勝すると、経団連に先んじて安倍晋三総裁に“挨拶”し『往年の爺転がしの面目躍如』と皮肉られました。その甲斐あって、政府の産業競争力会議の民間メンバーに選ばれ、新興財界人としての存在感をアピールしたばかりです」 その三木谷社長が抱く野望と、安倍首相が放った“第3の矢”としての成長戦略が、どうリンクし合うのか−−。 そもそも市販薬は、副作用リスクの高い順に1〜3類に分類されており、2009年6月の改正薬事法に伴う厚生労働省の省令で「1〜2類は薬剤師などによる対面販売」が義務付けられた。一方、副作用リスクの低い整腸剤やビタミン剤などの第3類はネット販売が認められたが、これは市販薬の3割にすぎない。 これに異を唱えるケンコーコム(ネットの医薬品販売会社)、ウェルネット(ネット決済会社)の両上場会社が省令の無効を求めて提訴。一審は訴えを却下したが、二審は「改正薬事法には通販禁止の規定はない」と逆転。今年の1月13日、最高裁が上告を棄却したことで国の敗訴が確定した。即ち、最高裁は「市販薬のネット販売禁止は違憲」との判断を下したのである。 こんな経緯を踏まえれば「何を今さら全面解禁か」の素朴な疑問が浮上する。ましてや「1類のうち医療用医薬品(要処方箋)から市販薬に移ったばかりの医薬品や劇薬などの扱いは、厚労省の方針が決まっていない」(大手ドラッグストア店長)とあってはなおさらのことだ。 安倍首相のこの“後出し証文”に関し、情報筋が次のように喝破する。 「ネット解禁には『生活が脅かされる』として薬剤師会が危機感を募らせている。そこで長年にわたって自民党を支持してきた薬剤師連盟が政治力を発揮しようとしているのですが、今度の参院選に独自候補を擁立できていないように組織の弱体化が進んでいる。そこで安倍首相がネット活用の美名の下、時代を先取りする改革派をアピールすべく、薬剤師会をテイよく見殺しにしたのです」 とはいえ、薬のネット販売を解禁したからといって国民が薬に殺到し、これがアベノミクスを後押しするとの保証はない。それどころか、閣議決定と同時に株価が急落したのは「市場が安倍首相の冷めた魂胆を見抜いていたからだ」と前出の市場関係者は指摘する。 「厚労省に法廷バトルを挑んだケンコーコムは、インターネット王国を目指す楽天の別働隊に他なりません。実際、三木谷社長はケンコーコムを援護射撃すべくネット上で大々的に署名集めを行ってきた。それだけじゃない。ケンコーコムは去年、楽天に第三者割当増資を行ったことで、楽天が51.3%を保有する子会社に組み込んでいる。安倍首相がツーカーの仲を自負する三木谷社長を援護すべく策を弄したのが真相です」 繰り返せば、この“美談”がスンナリ通るとは限らない。第一、外堀を埋められた薬剤師会が、そう簡単に野垂れ死にを決め込むわけがない。まして自民党も決して一枚岩ではなく「かつての郵政民営化と同様、ネット販売の是非を巡って党内が二分されている」(関係者)のが実情。今後進む安全性確保に向けた詳細なルール作りの過程で、推進派と慎重派の壮絶な攻防戦が予想される。その際、安倍首相と三木谷社長の怪しい二人三脚が論議の対象になる可能性は十分ある。 「三木谷社長がネット解禁の旗振り役を務める最大の理由は、自分のビジネスへの見返りが大きいからです。目立ちたがり屋の彼が産業競争力会議の民間メンバーとして存在感を発揮しているのも、そう解釈すると分かりやすい。商売と政治力を巧妙にリンクさせ、政商のイメージを彷彿とさせる点では、ソフトバンクの孫正義社長といい勝負です。口さがない兜町スズメは『政商の座を巡って新旧交代が実現したか』と囁いています」(経済記者) ソフトバンクの孫社長は民主党政権に食い込み、これを利権に結びつけたとして『平成の政商』の異名をとった。その孫社長が昨年暮れの政権交代を機に永田町への影響力が低下したと陰口されているのとは対照的に、三木谷社長がすこぶる元気になり、新たな政商の座を確保したとアピールしている図式である。 皮肉にも安倍首相が“裁定”を下した当日、急落した日経平均株価とは対照的に、楽天とケンコーコムの株価は急騰した。両社にとっては格好の追い風だったことになる。これを踏まえて市場筋は「三木谷さんは笑いが止まらない。安倍首相にどう報いるか、それによって政商の座が決定的になるだろう」と冷ややかな視線を送っている。
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社会 2013年07月01日 11時00分
粗悪車売り付け疑惑 購入者を激怒させた中古車販売「ガリバー」のずさん過ぎる販売手法
中古車買い取り専門店『ガリバー』(本社、東京・千代田区)のズサンな販売形態が、本誌の取材によって明らかになった。 「CMがよく流れているから、安心して買い物ができると思っていたのに騙されました」 こう語るのは大阪府在住の会社員A氏だ。同氏は'09年3月に、スズキの『アルトラパン』の特別仕様車をガリバー関西第一営業部で購入。そして、今年の2月に車を買い換えようと別の業者に持ち込んだところ、信じられない事実が発覚したのだ。 「車体番号とコーションプレート(車両・エンジン型式や車体番号などが記されているプレート)が改ざんされていたんです。『車のフェンダー部分が別の車と繋ぎ合わされている可能性もある』とも言われました。107万円も出して購入したのに、内装も特別仕様車とは似ても似つかないものを売りつけられたんですよ」(A氏) 持ちこんだ業者には、「不正な車なので買い取りできない」と言われ、A氏は事情を聞くためガリバーへ連絡。すると、購入した時の約10分の1の金額で買い取ると提案されたという。 A氏はその後もガリバーと交渉。話し合いのたびに金額は増額されたが、A氏が「マスコミに情報提供する」と宣言すると、購入金額とその間の金利を含めた119万円で車を引き取ったというのである。 今回のトラブルに関して『ガリバー』の広報部は、「すでにお客様と話がついているので、お話することはありません」とコメントしたが、そのズサンな販売方法は、指弾されても仕方がないといえるだろう。 中古車販売に詳しいバイヤーが言う。 「体質なのか他にも『ガリバー』の悪い噂は絶えないですね。見積もりをしたら昼夜関係なく電話をかけてきたり、査定時と本契約の金額が違うといったケースも報告されている。また、契約を急がせるあまり、強引と、とられてしまうこともしばしばのようです」 買い取り&販売ナンバーワンの実績は、こうして作られている?
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社会 2013年06月30日 15時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 規制改革に潜む牙
政府が6月14日に規制改革実施計画を閣議決定した。安倍内閣の成長戦略の中心的な部分だが、表現が抽象的で理解しにくかったせいもあるのだろう。新聞やテレビで詳しく報じられることはなかった。 しかし、よく読むと恐ろしい改革が進もうとしていることがわかる。身近な労働分野でその中身をみていこう。 労働分野の具体的な規制緩和は四つある。第一は、「ジョブ型正社員の雇用ルールの整備」だ。ジョブ型正社員というよくわからない新語を用いているが、これは明らかに「限定正社員」のことだ。職種や勤務地を限定する代わりに給与額を抑え、さらに解雇を容易にする。こうした雇用形態の普及・促進を図るというのだから、日本の雇用慣行は大きく変貌するだろう。 これまでの日本は、正社員の解雇が非常に難しかった。経営が追い詰められ、解雇が避けられない状況にある中でも、配置転換など解雇を回避するためのあらゆる努力が企業に求められているからだ。ところがこの限定正社員の場合には、工場や営業所の廃止をする際に、設備と一緒に解雇することができるようになるのだ。事業所は突然閉鎖されるのが常だ。つまりサラリーマンは、人生設計ができなくなってしまうのだ。 第二は、「企画業務型裁量労働制やフレックスタイム制等労働時間法制の見直し」だ。これまた中身がよくわからないが、おそらくホワイトカラー・エグゼンプションの導入を目論んでいるのだろう。もともと経団連が要求していた制度で、'06年に第一次安倍内閣において労働ビッグバンの一環として議論された制度だ。これは一定以上の年収があり、企画型業務を行う非管理層のサラリーマンについては、労働時間ではなく成果で管理するというものだ。無制限に働かされ、残業代も支払われなくなるために、残業ゼロ制度とか過労死促進制度と批判され、いったんはお蔵入りになったのだが、ここにきてゾンビのように復活してきたのだ。 第三は、「有料職業紹介事業の規制改革」だ。これについては、「民間の職業紹介事業者が、求職者からの職業紹介手数料を徴収できる職業の拡大について検討する」と明確に書かれている。つまり、これからはお金がないとまともな転職ができない時代がやってくるのだ。 そして第四は「労働者派遣制度の見直し」。これでは、専門26業務以外は3年間と限定されている派遣上限期間を個人単位に切り替える案が検討されている。いまの制度だと、同じ業務に派遣労働者を使うのは、仮に人が入れ替わっても3年が限度になっているが、それを個人単位の期間制限に変えることによって、同じ業務をずっと派遣労働に置き換えることできるようになるのだ。 こうした四つの変化は、'95年に日経連(現日本経団連)が「新時代の日本的経営」で打ち出したビジョンを現実化させるものだ。 このビジョンでは労働者を(1)長期蓄積能力活用型、(2)高度専門能力活用型、(3)雇用柔軟型に三区分して、終身雇用の適用をエリート層に限定することで雇用の柔軟性を高めようとした。ただし、エリート正社員も安泰ではない。彼らには、過労死するまでの滅私奉公が求められるようになるからだ。「成長戦略」でサラリーマンの安定は消えるのだ。
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芸能ネタ 2013年06月30日 14時00分
津川雅彦、奥田瑛二が安倍総理に食事を招かれる理由
なぜ、この俳優らが安倍総理と食事できるのか。 総理の面会スケジュール表に、食事をした相手として津川雅彦、奥田瑛二の名前が載り、話題となっている。場所は銀座のイタリア料理店だった。 「都議選応援最終日の土曜日に、安倍総理は京王線南大沢、JR武蔵小金井、吉祥寺、新宿、蒲田駅前で演説のあとに駆けつけた。よほど総理にとっては大切な相手とみていいでしょう」(政界事情通) 津川、奥田の2人は、クールジャパンの一環として映画製作をするため、強力なコネを頼って金を引っ張り出そうと総理を訪ねたと解説する者もいた。 だが、事実はそうではなかった。 「2人は昨年9月、政治評論家の故三宅久之氏が総裁選に出るよう安倍総理に檄文を渡したときの有志メンバーだったのです」(映画関係者) 正式な名称は『安倍晋三総理大臣を求める民間人有志』で、代表発起人は故三宅氏。津川、奥田の2人のほか、俳優の山本學、作曲家のすぎやまこういち氏、評論家の加瀬英明氏、中西輝政京都大学名誉教授、鳥居泰彦元慶應義塾長ら大物文化人の名前が目立つ。 「昨年11月に三宅氏が急逝した。安倍が総理になってすぐに三宅氏の墓参りに行ったのは、その檄文によっていまのポジションがあるという感謝の気持ちの表れです」(政治部記者) 熱烈な安倍支持派だった津川と奥田だが、最近はその活動状況がなかなか見えなかったのも事実。ただ、2人ともフル回転で、津川は『臥竜の天〜伊達政宗 独眼竜と呼ばれた男〜』(BS-TBS)、『上意討ち〜拝領妻始末』(テレビ朝日)等、時代劇づいている。 奥田は相変わらず映画監督業が主で、最新作は若い女と男の姿を描く『今日子と修一の場合』(今秋公開)。次女で女優の安藤サクラ、その夫で俳優の柄本佑が主演する。 「総理のスケジュールに名前が載った点で、役者・監督として数段格が上がったのは間違いないでしょう。なかなかうまい露出の仕方です」(前出・政治部記者) 今後、2人の映画製作本数が増えれば、安倍総理の口利きがあったと見ていいかもしれない。
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芸能ネタ 2013年06月30日 14時00分
酒井法子 緊縛ヘアかSM映画 迫る2億円損害賠償返済期限
酒井法子(42)がシンガポールで6月22日に行われたファッションイベント『アジア・スタイル・コレクション』開催10日前に出演を断られたことで、再び前途が危ぶまれている。 「シンガポールは薬物に対して厳しい国です。主催者側が急きょ、酒井の事務所に断りを入れたのは、やはり前科。覚せい剤事件で逮捕された過去がある酒井が公の場に出演するのは好ましくないということで、中国を除いたスポンサーが反対したからですよ」(イベント関係者) 日本の芸能界における酒井の評判も芳しくない。 「酒井の“芸能界の育ての親”である『サンミュージック』の相澤秀禎会長が5月23日にすい臓がんで亡くなりましたが、生前、相澤会長は復帰後の酒井に仕事が入ってこないのを見かねて『俺が何とかしなきゃ』と心配していたんです。しかし、通夜での酒井の発言で、誰も助ける気持ちがなくなりましたよ」(大手芸能プロ幹部) 5月28日に行われた相澤会長の通夜に弔問した際、報道陣が「相澤さんに最後に会われたのはいつですか?」と質問。酒井は「3年前です」と答え、周囲を唖然とさせたのだ。 「保釈会見以来、会っていなかった計算になる。事務所に多大な損害賠償金を立て替えてもらった上、更生の道まで支援してくれた。それを3年も会っていないのは非常識も甚だしい。酒井は7月に放送されるBSドラマ出演が決まっていますが、相澤会長への不義理を知って、地上波ではどのテレビ局も使いませんよ」(相澤会長と親しかったテレビ局プロデューサー) 相澤会長の死後、酒井は栃木県内で行われたイベントとディナーショー(6月2日)でヒット曲を熱唱、歌手復帰が注目された。 「相澤会長の遺志を継いだような印象を受けましたが、以前から酒井の歌手復帰を仕掛けていた人物がいた。今回、その人物の影がチラついていますからね。歌手の方も歓迎されていません」(レコード関係者) 前述した『サンミュージック』が立て替えた覚せい剤逮捕による約2億円の損害賠償金を返済する時期も迫っているという。 「復帰して半年以上経つ。少しずつでも返済しないとまずい。手っ取り早くまとまった金を稼ぐには噂されていたSM濡れ場映画か緊縛ヘアヌード写真集しかありません」(芸能関係者) マンモス期待!
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芸能ネタ 2013年06月30日 14時00分
貞淑美女タレントの性白書 蒼井優 男にしなだれかかる 新魔性の女は天性のキス上手!(2)
さて、注目の男関係だが、初めて女性誌に熱愛劇を報じられた相手は『V6』の岡田准一。 「2人は'05年の連ドラ『タイガー&ドラゴン』(TBS)での共演をきっかけに親密交際に発展。'08年には写真週刊誌で、ツーショットで買い物する姿がキャッチされました。直後、岡田は蒼井の意見を取り入れながら自宅の高級マンションを5000万円かけて全面リフォーム。結婚間近とみられていましたが、別れてしまいました。岡田の落ち込みようは相当なもので、よく『彼女は不思議ちゃん』と話していたそうです」(芸能記者) おとなしそうなルックスながら、蒼井の愛情表現はとても豊かだという。 「しかもお酒が入ると、熱い演劇論を闘わせていたかと思えば、頭を隣の男の肩にちょこんと乗せたりする。そして、さらに酔いがまわってくると、トロ〜ンとした甘い目をして男に体を預け、その男の太ももの内側をヒザの方から中心部に向けてスーッとソフトタッチする。これで、ほとんどの男は“勃って”しまいます」(芸能関係者) しかし、男が“その気”になると蒼井の気持ちは冷めていくという。 「だから、魔性の女にして不思議ちゃんなんです。瑛太や堤真一といった名うてのプレイボーイたちも、この手でいいように遊ばれてしまいました」(テレビ局関係者) もうひとつ、蒼井が男を虜にする“技”がある。キス上手だ。 「蒼井のキスはねっとりトロけるような唇の感触があるそうです。当然、舌もからませてくる。急所を刺激してくるんでしょうね。これで男たちは骨抜きにされるようです」(ドラマ制作プロデューサー) 『龍馬伝』での共演をきっかけに親密関係になった13歳年上の大森南朋は、もっと悲惨だった。 「大森が彼女の演技についてアドバイスするうちに自然と交際が始まり、熱愛関係に発展。互いの自宅を行き来する姿が目撃された。でも、大森が結婚を切り出すとスルッと逃げてしまったのです」(ドラマ制作関係者) おかげで大森は蒼井にフラれたあと、未練があったのか“蒼井似の女優”と結婚。蒼井は“後を引く女”でもあるようだ。 ところで、今回、鈴木との破局原因となった蒼井の“好きな人”とは誰か。 「昨年12月から今年2月まで、舞台『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII』(東京・大阪)で共演した三浦春馬の名前が最有力候補として取り沙汰されています」(芸能記者) 三浦は連ドラ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ)で“チャラ男”を熱演。 「東京公演よりも、2月の大阪公演で急接近したようです。芸能マスコミの目が少ないせいか、人目もはばからずイチャイチャしていることが多かったようです」(前出・同) 蒼井優の“いい男狩り”は当分おさまりそうにない。
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その他 2013年06月30日 12時00分
本好きオヤジの幸せ本棚(60)
◎オヤジ人生にプラス1のこの1冊『お菓子の家』(カーリン・イェルハルドセン/木村由利子=訳 創元推理文庫 1050円) 過去を振り返らない。常に心掛けていたい、潔い態度である。しかし、実際にはなかなかできない。なぜなら過去は出来事として終わっても、人の記憶の中ではどんどん蓄積されるものだからだ。 本書『お菓子の家』はまさに過去と現在との密接な関係をテーマにしたミステリーである。物語は1968年、スウェーデンのカトリーネホルムという小さな町から始まる。幼稚園での残酷ないじめのシーンが描かれるのだ。ところが少しページが進むと時は2006年へ一気に飛ぶ。舞台はストックホルム。入院先から自宅へ戻った老婦人イングリッドは驚愕する。見知らぬ男の血まみれの死体が床に横たわっていたのだ。 コニー・ショーベリ警視と部下たちは犯人解明のため行動を起こす。しかし事件は一回では終わらなかった。同一人物による連続殺人が始まったのだろうか…。 全体は大きく二つのパートによって構成されている。ショーベリ・チームの捜査シーンと殺人者の日記だ。この日記がおぞましい。冒頭に描かれたいじめが約40年を経て、憎悪の固まりとしかいえない人間を生み出したのだ。ただし並行してショーベリと家族の触れ合いも微笑ましい筆致で描かれていく。おそらく作者は子供時代のダークな体験と温かな体験を比較しながら、過去というものがいかに人生において重要なものか探っているのだ。(中辻理夫/文芸評論家)◎気になる新刊『超ファミコン』(多根清史、阿部広樹、箭本進一/太田出版・1260円) ファミコン生誕30周年を記念して懐かしの名作・迷作・怪作、100本を徹底レビュー! 『スーパーマリオ』『ドラクエ』『ポートピア』から『たけしの挑戦状』『いっき』『スペランカー』まで、歴史的名機ファミコンのすべてがここに!◎ゆくりなき雑誌との出会いこそ幸せなり 『月刊本当にあった女の人生ドラマ』(ぶんか社/630円)は、オール読み切り漫画だけを掲載したコミック誌。「腐りかけ結婚生活」と題された通り、読者投稿をもとに破綻した夫婦・家庭の物語ばかりを取り上げている。自営業のチャラ男の夫が店の経営に失敗、舅・姑の介護問題、家庭で孤立して物置に引きこもる主婦など、悲惨な話が盛りだくさんだ。 どの漫画もワイドショーやメロドラマが好みそうな「家庭崩壊」がテーマ。しかも、いっそ離婚してしまえばよさそうなものの、別れたいのに別れられない微妙な主婦心理も丁寧に描かれていて、まさに「結婚は地獄」をリアルに綴っている。 異色だが、こんな記事も。 「芸能界離婚のウソホント肉食離婚の真相は!?」…という元モー娘。の矢口真里をネタにした企画。読者は同じ悩みを抱える人妻と、他人の不幸を興味本位でのぞきたがる主婦だろうが、男が読んでも実に面白い。(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表) ※「ゆくりなき」…「思いがけない」の意
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芸能 2013年06月30日 11時59分
芸能ポロリニュース PART70「AKB48峯岸みなみモノマネの八幡カオル、恋人と肉体関係を持った!」
芸能イベントから小ネタを紹介するポロリニュース。今回は、3件。●AKB48峯岸みなみモノマネの八幡カオル、恋人と肉体関係を持った! 20日、AKB48研究生・峯岸みなみのモノマネでお馴染みのタレント・八幡カオルが都内でイベントに登場。テレビ番組がきっかけで交際に発展しているというタレント・古賀シュウと、「肉体関係」を持ったことを暴露されてしまったというのだ。 この日は、イベント内容に合わせて、模擬結婚式が行われた。八幡は仲人のひとりのような役割だったが、古賀シュウとは、「お付き合いをして2か月ですので、今は2人の時間を楽しむという感じ」と順調ぶりを明かした。同棲などはまだ考えていないというが、「近くに引っ越したい!」と乙女心を明かし、プロポーズされたら「即OK!」とか。 ラブラブオーラを振り撒いた八幡だが、イベントで花嫁役を務めたお笑いコンビ「クワバタオハラ」の小原正子から、小原へ宛てて出したメールの内容を暴露されてしまったらしい。なんでも、八幡は、小原へ、「肉体的にも結ばれました」とメールで報告していたとか。 おめでたい話題が出るか。●保田圭、ますおか岡田に半ギレ? 元モーニング娘。の保田圭とお笑いコンビ「ますだおかだ」が18日、スマホ新機種のPRイベントに登場。ますおかの岡田圭右の突っ込みに、保田が絶叫したらしい。 この日は、スマホ操作を教える講習会の開講宣言が行われた。冒頭から、岡田は、相方の増田英彦の「(スマホを)買い替えるのは?」とのフリに、「今でしょ!」とポーズを決め、続いて、「芸人やめるのいつですか?」とフラれ、再び「今でしょ?」と絶叫。お馴染みのすべり芸を連発した。 しかし、この日の岡田は講師役で、生徒役の保田を見守る立場だった。スマホの片手操作の講義の時間になると、保田が「手がちっちゃいので…」と不安を吐露した。しかし、保田の手元をのぞき込んだ岡田が、真顔で、「でかいですよ」と指摘。保田は、「指は太いんですけど、手はちっちゃいんですぅぅぅ!!」と絶叫したとか。 保田といえば、先日結婚を発表し、この日も、左手の薬指に大きな指輪をはめていた。 指輪が大きかったので、手も大きく見えた?●千原ジュニアが報道陣にひたすら謝罪 22日、お笑いタレントの千原ジュニアが都内で自著の出版記念イベントを開催した。囲み会見で、報道陣にひたすら謝罪していたというのだ。 会見では、自著の話題や、来年3月に40歳になるジュニアが結婚相手の理想を語るなど、盛り上がった。しかし、以前の出版記念イベントの際には、交際が報道されていた具体的な女性の話題などが出てさらに盛り上がった。が、この日は、具体的な話は、一切なし。ジュニアは、「浮いた話がないのに、こんなに(報道陣に)集まってもらって申し訳ないです」「ほんま、すみません。何にもなくて」と、ひたすら、頭を下げていたとか。 ジュニアにおめでたい話題が出るのは、いつになるのか。
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スポーツ 2013年06月30日 11時00分
場外スクープ 阪神VS巨人「広島カープの4番」緊急補強が天王山(1)
加藤良三コミッショナーが“飛ぶボール”を認めたことで、巨人がにわかに新しい大砲獲得に乗り出した。そこには、ライバル阪神との激しい場外バトルが潜んでいた! 前半戦最初の天王山は7月2日からの甲子園。これまで巨人は阪神に2勝6敗1分けと苦戦しており、交流戦前の東京ドームに続いて3タテを食らうようなことになれば、首位陥落、そのままズルズル後退という最悪のシナリオも否定できない。 「今季の巨人が阪神に勝てない原因は、能見篤史(34)、榎田大樹(26)の両左腕を全く打ち崩せないからです。左に弱いのは今に始まった事ではありませんが、巨人打線は“左高右低”が特に顕著。これでは他球団の投手は打ち崩せても、阪神は攻略できない。飛ぶボールの件もあり、右の大砲の補強こそが急務です」(ベテラン巨人担当記者) 巨人は12球団一といっていい豪華な投手陣を抱えており、昨季の日本一が物語るように、打線には多少目をつぶってもペナント制覇は可能という自負があった。しかし、状況は一変。“飛ぶボール問題”にクレームをつけるより先に、大型トレード(7月31日が今季の期限)交渉を本格化させようというわけだ。 狙うのはむろん各球団のクリーンアップクラスの右打者となるが、絞り込んだターゲットは“広島の4番”だという。 「カープの主砲として長く君臨してきた栗原健太内野手(31)です。昨年5月に右肘の手術を受けたことが影響し、今季は調整遅れで極端な成績不振。5月6日には二軍に降格させられたのですが、年俸1億4000万円の高額選手を、けが以外の理由でファームに落とす余裕などカープにはないはずで『トレードに備えた環境作りでは』という声があるのも事実です。栗原は昨秋、国内FA権を獲得したのですが、手術の事もあり、FA宣言せずにカープに残留したいきさつがある。ここにきて飛ぶボールが明らかになったことで、巨人が栗原の長打力に再注目しているのです」(セ某球団の編成担当) 2009年のWBCで侍ジャパンの監督を務めた原監督は、栗原の実力はもちろん、練習態度など野球に懸けるひたむきな姿を高く評価している。期待するのは“左腕対策”が一番だが、狙いはほかにもあるという。 「広島と阪神には太いパイプがあり、先輩の金本知憲、新井貴浩がそうだったように、カープの4番はFAで阪神移籍のルートが出来上がっています。順当なら、栗原も引退した金本に代わって今季から阪神移籍という流れだったのでしょうが、右肘手術で1年保留となった。巨人は、それに待ったを掛けようというのです。阪神に移籍して脅威になるのなら、いっそオフを待たずに青田刈りし、トラの刺客に差し向けようと…。その意味では今回の緊急補強策は、阪神-巨人の場外天王山ともいえますね」(前出・ベテラン記者)
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スポーツ 2013年06月30日 11時00分
場所前に対照的な白鵬と稀勢の里
7月7日から始まる大相撲名古屋場所。先んずれば敵を制すとばかりに、先場所、惜しくも終盤に崩れて初優勝を逃した大関・稀勢の里(26)は、千秋楽から1週間も経たない6月1日には、まわしを締めて土俵に降り、四股やすり足などの稽古を始めていた。 「次に14勝以上で優勝なら、推挙の対象になる」と、横審から綱取りを認定されているだけに、本人も期するところがあるだろう。 一方、対照的だったのが、2場所連続して全勝優勝した横綱・白鵬(29)。優勝の余韻に浸るかのように雑用三昧の日を過ごし、やっと土俵に降りたのは稀勢の里よりも10日ほど後のこと。それもたった1日だけで、翌日には客員教授に就任した都内の拓殖大キャンパスを訪れ、「教授として恥じないよう、精進、努力します」と、まるで横綱伝達式の口上のような抱負を述べている。 さらに、この翌日には北海道に飛び、観光大使をつとめている滝川市で自らの名前を冠した“白鵬米”の田植えに参加したり、拓大北海道短大で初講義を行ったりした。 「6月初めにはモンゴルにも帰国し『久しぶりに楽しく過ごせた』と話していました。過密スケジュールのせいか、9日に両国国技館で行われた北の湖理事長の還暦土俵入りに遅刻し、大きな汗をかいていましたね」(担当記者) 白鵬が稽古嫌いになったのは、去年の夏場所から秋場所にかけて優勝から遠ざかっているとき、猛稽古したにもかかわらず一向に結果が出ず、「やり過ぎはよくない」と悟ったからだという。しかし、結果を伴わなくなったら批判され、叩かれるのは必至だ。 果たして笑うのは白鵬か、それとも稀勢の里か。蟻とキリギリス−−2人の結果に注目だ。
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