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その他 2012年10月08日 12時00分
本好きオヤジの幸せ本棚(24)
◎オヤジ人生にプラス1のこの1冊『微笑む人』(貫井徳郎/実業之日本社 1575円) 貫井徳郎は1993年に『慟哭』で作家デビューした。今やキャリアはベテランといえるし、人気の点でも安定している。確実に多くのファンがいる。もちろん、面白い小説を書くから読まれるのだ。2010年に『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞した。しかし年齢はまだ若く、40代半ばである。まさしく働き盛りの年代だ。8月に刊行された本書『微笑む人』は、この作家が今も相変わらずアグレッシブに成長し続けていることを証明した小説である。ベテランだがその立場に安住せず、二番煎じや焼き直しのような作品を書くことを絶対に避けているわけだ。 ストーリーの語り手〈私〉は小説家である。仁藤俊実という銀行員が犯した殺人事件に並々ならぬ興味を持つ。妻と娘を川で溺死させた彼はその動機を次のように語った。二人がいなくなれば部屋のスペースが空き、増え続ける本を置くことができるから、と。こんな馬鹿な動機があり得るのだろうか。〈私〉は小説ではなく初めてのノンフィクションを書くことにした。徹底的に仁藤について調べ、人物像に迫るのだ…。ところが取材を重ねていけばいくほど、仁藤の奇妙さ、捉えどころのなさが浮かび上がってくる。一体、こいつは何者なのか。結末は一種哲学的な感銘を与えてくれる。貫井徳郎は常に進化し続ける作家である。(中辻理夫/文芸評論家)◎気になる新刊『ブラック・ジャック大全集』(手塚治虫/復刊ドットコム・各3675円) 巨匠・手塚治虫の最高傑作『B・J』連載40周年を記念して出版されるB5判フルカラー究極仕様全15巻(毎月1巻ずつの刊行予定)。少年チャンピオン連載当時の“原寸大”という、かつてないハイクオリティーで楽しめる永久愛蔵版だ。◎ゆくりなき雑誌との出会いこそ幸せなり ロッキング・オンから発売されている雑誌『Cut』(定価690円)は、米、英、日を中心に世界のセレブリティのインタビューで構成している。映画、音楽、ファッションなど最新カルチャー情報満載のエンターテインメント誌だ。もともと音楽批評では筋金入りの出版社だけに、辛口で的確な批判も随所に織り込まれている。硬派な香りが個性的だ。 10月号の特集は、『あの娘は誰?』。映画やドラマに登場し、ひときわ輝きを放った女優たちの姿がまぶしい。一瞬で観る者を虜にしてしまった女優たちを、国内外問わず、ベテランから新人まで、一気に見せて、読ませて、飽きさせない。 表紙は来年4月にスタートするNHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢された能年玲奈(のうねん・れな)。幼少時代の写真をはじめとした生い立ちから現在の心境を綴ったインタビューまで取り上げ、これから気になる存在になること確実だ。 朝の楽しみが、また一つ増えるかもしれない。(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表) ※「ゆくりなき」…「思いがけない」の意
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社会 2012年10月08日 11時00分
東洋経済新報社 新社長は人気コメンテーター 痴漢事件のイメージ払拭が最初の任務?
東洋経済新報社は、10月1日付で山縣裕一郎常務マーケティング局長が社長に就任する役員人事を内定した。柴生田晴四社長は相談役に退く。 山縣氏は慶大経卒で'79年に東洋経済新報社入社。'06年取締役になり、'10年12月常務に就任。現在55歳で、歴代社長の中では若い方である。 「TBSラジオの早朝番組『森本毅郎スタンバイ!』の木曜担当コメンテーターとしても知られています。学者肌の人で、ソフトな口調で人気があります」(TBSラジオ関係者) ただ、山縣氏の社長就任がなぜこの時期に、との声も出ている。 じつは'12年9月期決算で、同社は1200万円と少額だが赤字に転落している(売り上げは93億円)。これは、今年2月、当時のM編集長が痴漢で逮捕され、広告が激減したことが影響しているとみられる。 「山縣氏は鉢巻を巻いて号令を出すタイプではなく、理路整然と考えてから現場に指示を出す人。ですから新規の大事業をやろうというわけではないと思います。確かに編集長の痴漢事件で広告が減ったことは事実で、かつての好イメージを取り戻すのが最初の任務でしょう」(経済誌担当編集者) 単なる“広告塔”で終わらないで欲しい、との声は少なくない。
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社会 2012年10月08日 11時00分
太陽光パネル欧米包囲網に中国悲鳴
「破格の安値」を売り物に、一時は国内市場を席巻するのではないかと見られた中国製の太陽光パネルが、早くも淘汰の危機に直面している。 国内では7月から再生可能エネルギー買い取り制度を導入したが、大方の予想に反してサッパリ振るわないうえ、欧米から猛然と反ダンピングの火の手が上がったことで「中国を代表する複数の大手メーカーに破綻リスクが高まり、これが中堅クラスに飛び火する可能性が出てきた」(情報筋)のだ。 世界最大の太陽光パネル生産国である中国メーカーの首に率先して鈴をつけたのは米国である。今年の5月17日、中国の主要メーカーに対し31%の反ダンピング関税を課すと仮決定、10月半ばにも正式決定の公算が大きい。追い打ちをかけるように、欧州連合(EU)は9月6日、中国製太陽光パネルが不当な安値で輸入されている疑いがあるとして「反ダンピング(不当廉売)調査を始めた」と発表した。 安さを武器に欧米のパネルメーカーを次々と破綻に追い込んだ中国企業に対し、欧米がタッグマッチを組んで弔い合戦ならぬ“排除作戦”を実行した図式だ。 それにしても、日本市場が中国メーカーの草刈場にならずに済んだ理由は何なのか。 「政府が7月から導入した制度は太陽光にせよ風力にせよ、今後20年間にわたって一定の金額で買い取ることになっている。そのためユーザーや設置業者はパネルの安さよりも、保証やメンテナンスを重視する傾向が強い。国内メーカーが大健闘しているのはそのためです」(前出・関係者) ただし、昨年まで国内トップだったシャープは経営再建をめぐるドタバタ騒動が尾を引いて苦戦。代わって京セラやソフトバンクなど、民主党政権と関係が深い御仁が率いる企業が「わが世の春」を謳歌しているのが実情だ。
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レジャー 2012年10月07日 19時00分
京都大賞典(GII、京都芝2400メートル、8日)藤川京子のクロスカウンター予想!
京都11R、京都大賞典は◎ギュスターヴクライが得意の距離で重賞2勝目をマークします。 前走の天皇賞・春は、後方集団を追走。4角手前ではブレーキをかける場面などあり、少しリズムを崩してしまいましたね。道中は前と後ろの集団の差があった展開でもありましたし、5着なら上々の内容でしょう。4歳の今年は一層力をつけ、あのオルフェーヴルを抑えて阪神大賞典で重賞初制覇。 ダイヤモンドSは、勝ち馬にうまく逃げ切りを許しましたが、後方からメンバー最速の脚で詰め寄って2着を確保するなど負けて強しの内容。スタミナは十分で、速い上がりも使える万能な馬です。 近走は長丁場を使っていますが、2勝を挙げている2400メートルはもちろん守備範囲で、長くいい脚を使えるのでこのコースもピッタリ。ソツのない競馬ができますし、どんな流れにも対応できるレースセンスが光ります。(6)ギュスターヴクライ(4)フミノイマージン(8)ローズキングダム(5)マカニビスティー(9)オウケンブルースリ(14)メイショウカンパク(2)マルカボルト馬単 (6)(4) (6)(8) (6)(5)3連単 (6)-(4)(8)(5)(9)(14)(2)ギュスターヴクライ 1頭軸マルチ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2012年10月07日 18時59分
【毎日王冠】3歳馬カレンブラックヒル 無傷の5連勝
競馬の「毎日王冠」(第63回GII・芝1800メートル、7日東京16頭)は、離れた3番手を進んだ単勝1番人気のカレンブラックヒル(秋山 真一郎騎手)が最後の200メートルを過ぎて鋭い伸び脚を発揮して優勝。無傷の5連勝を達成すると同時に天皇賞・秋へ大きく弾みを付けた。12番人気のジャスタウェイ(柴田 善臣騎手)がクビ差2着と健闘し、3歳馬が上位を独占した。3着タッチミーノット(9番人気、横山 典弘騎手)。 カレンブラックヒルは父ダイワメジャー、母チャールストンハーバーの牡3歳馬(黒鹿毛)。馬主は鈴木 隆司氏。戦績=5戦5勝。主な勝ち鞍=重賞3勝目(12年ニュージーランドトロフィー、同NHKマイルカップ)。秋山騎手、平田 修調教師とも初勝利。「配当」単勝(4)350円複勝(4)190円(7)1170円(8)620円ワイド(4)(7)3670円(4)(8)1930円(7)(8)8940円枠連(2)(4)3700円馬連(4)(7)1万2640円馬単(4)(7)1万4650円3連複(4)(7)(8)7万1770円3連単(4)(7)(8)32万8820円*レース結果については、必ずJRA公式発表でご確認ください。
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芸能 2012年10月07日 14時00分
『踊る大捜査線』大ヒットでも 次期主演作を不安にする織田裕二の“トラウマ”
9月7日に公開された映画『踊る大捜査線 THEFINAL 新たなる希望』がわずか2週間で200万人を動員。興行収入も25億円を突破したが、主演の織田裕二(44)が悶々とした日々を過ごしているという。 「公開当初は元気だったが、今では変装しては都内の映画館に出かけている。観客の反応を見ているようなんですが、同行スタッフによればため息ばかり漏らしているんです」(製作関係者) ちなみに奇妙なのは、織田だけではない。製作元であるフジテレビも大ヒットを喜ぶ気配は無く、局内も静まり返っているのだ。いったい彼らは、何に怯えているのか? 芸能関係者がこう語る。 「それは、伊藤英明主演の映画『海猿』シリーズですよ。実は今回の『踊る大捜査線』は現状の観客数だと、先に公開され興収65億円(観客動員数600万人)を記録している『海猿』を絶対に抜けない。'12年度の邦画部門で2位になってしまうのです。また、'10年に公開された前作『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』は興収73億円だが、やはり同年公開の『海猿』シリーズが興収80億円を叩きだし、水をあけられた経緯がある。その悪夢が、またも蘇ってきたというわけです」 そのためか、今では織田陣営は次回作で巻き返しを図ろうと必死。水面下で、『踊る大捜査線』のスタッフを中心に着々とキャスティングを進めているようなのだ。 「その一つが、来年4月にOAされるフジの『月9』なのです。同ドラマは地上波では破格の70億円の予算を計上。共演者には映画『アマルフィー女神の報酬』や『アンダルシア 女神の報復』で共演し、プライベートでも交流のある福山雅治の出演も決定している。ヒロインも『踊る大捜査線』でお馴染みの深津絵里や内田有紀、ユースケ・サンタマリアなどが出演する予定なのです」(フジテレビ関係者) また、その一方ではなんと、SF時代劇も検討されているという。 「ドラマ『サムライ』(仮題)は、幕末期の江戸から現代にタイムスリップした無名志士の話で、織田はこの役に扮し、福山が現代の刑事という設定。織田は現代人に心の豊かさと凛とした生きた方を問い、やがて政治家として祭り上げられるという話なのです」(事情通) “トラウマ”を克服できるかが見モノだ。
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芸能 2012年10月07日 11時59分
芸能ポロリニュース PART34「杉村太蔵が“総裁選のカレーライス”の謎を暴露?」
芸能イベントから小ネタを紹介するポロリニュース。今回は、3件。●杉村太蔵が“総裁選のカレーライス”の謎を暴露? 25日、タレントの杉村太蔵がお菓子のPRイベントに登場。宣伝のために「新党」を結成し、「党首」に就任したという触れ込みでステージに上がったが、暴走トークを炸裂させたらしい。 この日はちょうど、安倍晋三自民党総裁が誕生する前で、安倍氏ら候補者は総裁選を戦っていたが、杉村は「前職」での経験を振り返り、「初めて会ったおじさんを褒めちぎらなければいけませんからね。選挙っつうのは。たいへんですよね」などと笑いを誘っていた。また、総裁選は「公職選挙法、関係ありませんからね」などとも指摘。「ばらまくんですよ」「今、永田町はバブルですからね!」「ちょっとお腹すいたなーと思ったら、普段は(普通の)カレーライスなんだけど、この時期になると…」などと、総裁選の時期になると、急に食事のメニューが豪勢になる事例などを語ったとか。 杉村には、選挙で食事のメニューが豪勢になるカラクリらを、広く国民に紹介してほしい。●小森純が「私はカリスマ読者モデル!」と絶叫! 27日、モデルの小森純が都内で美容ドリンクのPRイベントに、夫の今井諒氏と登場したが、そこで小森が、どや顔で爆笑トークを連発したというのだ。 この日は、商品コンセプト(「おいしいオンナになるためのおいしいドリンク」)に合わせ、小森が「おいしいオンナになり隊」の隊長に就任した。しかし、今井氏から、「おいしい女じゃないから逆に指名されたのかな」と突っ込まれてしまう始末。おまけに今井氏は、「肌はきれいなんですよね。パーツがダメなだけで」などと言い始めてしまった。すかさず小森は、「パーツかよ!」と、どや顔。また、「おいしいオンナになり隊」の美女隊員たちがステージにあがると、今井氏の口から、「あら、セクシーですね。隊長、負けてない? 大丈夫?」の言葉が。小森は「うるさんだよ」と、再び、どや顔。 その後、話題が、お笑い芸人・スギちゃんの退院に移った。その際、芸能レポーターから、急な代表質問で混乱などがあったようで、小森へ、「同じ芸人としていかがですか?」の質問が出てしまった。小森は「芸人じゃねーよ!」と、この日一番の(?)どや顔。「スギちゃんはお笑い芸人だけど、私はカリスマ読者モデル!」と絶叫したそうだ。 ただ、小森のそのリアクションの一つ一つが、爆笑を誘っていたとか。●『平清盛』の視聴率低迷が、募金にも影響? NHK大河ドラマ『平清盛』の視聴率低迷が話題となっているが、都内で1日、その『清盛』に出演する俳優の藤本隆宏と石黒英雄が赤い羽根共同募金運動のキックオフイベントに登場。しかし、『清盛』コンビは、いささかふるわなかったというのだ。 というのも、この日は、2人のほかにロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した卓球の福原愛選手が出席していた。出席者たちは募金箱を持って協力を呼びかけたが、会場が「愛ちゃん、かわいい!」というためいきに包まれ、多くの人が福原選手をめざし、福原選手の前に大行列ができたらしい。同時に、募金箱を持って待ち受ける『清盛』コンビの前には、あまり人が来なかったとか。 もちろん、藤本も 石黒も、人気と実力は高い。ただ、実力はいうまでもなく、福原選手の人気と知名度はもはや“国民的”といっても過言ではないだろう。しかし、『平清盛』とて、“国民的”放送局が制作する“国民的”ドラマだ。仮に、現在の日本が、石を投げれば『清盛』に当たるというほどの空前の清盛ブームに沸き上がっていたら、2人の前にも、大行列ができていたに違いない。 『平清盛』の奮起に期待したい。
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社会 2012年10月07日 11時00分
球団の身売りもある!? この秋ヤクルトを待つ命運 ダノンTOB敢行か ホワイトナイト登場か(2)
とはいえ、ダノンによるヤクルトの一気呑みを世間がスンナリ容認するとは限らない。果たせるかな、ホワイトナイト(白馬の騎士)の登場を囃す向きが少なくない。その候補としてサントリー、味の素など豊富な資金力を誇る国内勢だけでなく、米ペプシコやコカ・コーラなどが取り沙汰されている。 「ペプシコは豊富な資金力をバックにダノンを買収しようとしたのですが、フランス政府の強力な横ヤリが入って断念した。7年前のことです。ダノンには煮え湯を飲まされた苦い経験があるだけに、もしヤクルトが泣きつけばホワイトナイトを買って出るかもしれません。しかし、その場合は逆にヤクルトが乗っ取られる。問題は、現経営陣がそこまで腹をくくれるかどうかです」(経済記者) そんな中、ダノンによる包囲網は着々と進んでいるという。全国で109を数えるヤクルトの販売会社には、堀会長のワンマン色が強い本社経営に批判的な面々が少なくない。そこにダノンがひそかに接近し、保有株の譲渡で「手打ちした」とのウワサもある。どれだけの“反堀派”が水面下でダノンと通じているのかは定かではないが、“内部”の全面支援の下でダノンがTOBに打って出ればどうなるかは自ずと明らかだ。 といってホワイトナイトの登場に期待すれば、ダノンを排除できる公算が高まるとはいえ、今度はいつ寝首をかかれないとも限らず、ヤクルトの非常事態はいずれにせよ避けられそうもない。そしてもちろん、『東京ヤクルトスワローズ』の去就が新たな問題として浮上するのも確実だ。 ヤクルトはスワローズ球団株の8割を所有しており、野球協約は「日本に国籍を持たない者の持ち株が49%を超えてはならない」と規定している。ダノンやホワイトナイトが保有株を49%未満で寸止めしてくれれば問題はないが、どちらにせよ、世間の耳目を集める球団の身売り騒動に発展すれば、昨年の『横浜DeNAベイスターズ』に続き、またぞろプロ野球ファンこそいい面の皮である。果たして行き着く先は−−。 「春先ごろから大手証券マンを名乗る人物が、ヤクルトの株主に『株を売ってくれないか』と執拗にアプローチして話題になった。その時点では、まだダノンがヤクルトに株買い増しの“匕首”を突き付けていません。株主名簿は外部の入手が困難です。背後にダノンの強い意向があったならば、血で血を洗う壮絶バトルへの発展は必至でしょう」(情報筋) 10月13日から始まるクライマックスシリーズ同様に、ヤクルトの命運を懸けた攻防戦から目が離せない。
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スポーツ 2012年10月07日 11時00分
チラつく朝青龍の“影” 協会に蔓延する日馬富士の悪評
ついに新横綱誕生だ。9月23日に幕を閉じた秋場所(東京・両国国技館)で、大関日馬富士(28=伊勢ケ浜)が、鮮やかに綱取りに成功した。1差で追いかけていた白鵬の逆転優勝の目もあった千秋楽。ウムを言わせぬ相撲内容で横綱をブン投げ、先場所に続いて全勝優勝をやってのけたのだ。しかし、相撲協会は、5年ぶりに誕生したこの新横綱を決して手放しでは歓迎していない。 というのも、千秋楽の昼過ぎ、鏡山審判部長(元関脇多賀竜)が北の湖理事長に、「14日目まで全勝できている。先場所も全勝優勝しているし、すでに星は十分(合格)。これは審判部の総意です」と、26日の番付編成会議に合わせて理事会を開くように要請。ところが北の湖理事長は、「ちょっと待て。その話は結びの相撲を見てからだ」と、厳しい表情で申し入れを差し戻したのだ。 この理事長発言を聞いた一部の親方たちから、「これでも横綱にしないのなら、日本人力士は永遠に横綱にはなれない」という声も上がっていたが、なぜ北の湖理事長はそんなに日馬富士の横綱昇進に慎重だったのか。 「問題横綱、朝青龍が暴行事件を起こして引退して以降、大相撲界は横綱の品格が一種のトラウマになっています。日馬富士は“ミニ朝青龍”とも呼ばれ、気迫を全面に押し出した激しい相撲が身上。この秋場所10日目にも、高安を左からの強烈な張り手でKOしている。また、勝負がついたあと、相手を突き飛ばすダメ押しも多く、過去には審判部に呼び出されて注意を受けたこともある。自分勝手で乱暴な横綱はもういらないという共通認識が親方たちにはあり、それが北の湖理事長の発言につながったのです」(相撲記者) また、ある協会関係者も言う。 「土俵外の行動も問題です。朝青龍はもう大相撲界とは無縁の人なんですが、日馬富士は入門以来、兄のように慕い、この場所中も電話やメールでアドバイスを受けていました。日馬富士自身、朝青龍に負けず劣らず“遊び好き”という話も聞こえてくる。こうした日馬富士の行動を不愉快や、不安に思っている人間は多いのです」(協会関係者) 新横綱日馬富士の実力はともかく、品格はあきらかにB級。大相撲界はまた厄介な火種を抱え込んでしまったのかもしれない。
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芸能 2012年10月06日 17時59分
週刊裏読み芸能ニュース 9月30日から10月6日
(スギちゃんがベストジーニストでベスト10にすら入らなかった理由) 「第29回ベストジーニスト2012」が4日発表されたが、1年中通して上下ジーンズで過ごしてきた、けがから仕事復帰したばかりのお笑いタレント・スギちゃんは選ばれなかった。 一般投票で選ばれたのは男性部門が嵐の相葉雅紀、女性部門が赤西仁とデキちゃった結婚して最近出産したばかりの女優・黒木メイサだったが、その投票が“公正”かどうかはかなり微妙だという。 「相葉はジーンズをはいている印象があまり薄いがこれまでいずれも5回連続受賞し殿堂入りしたSMAPの木村拓哉、草なぎ剛、KAT-TUNの亀梨和也らジャニーズタレントばかりが選ばれ、相葉は2年連続受賞。ルール変更で今後は3回の受賞で殿堂入りすることとなったため来年の相葉の受賞はほぼ確定。投票結果を見ると、男性部門はジャニーズか元メンバーも含めた東方神起のメンバーばかりでそれ以外は9位に入ったゆずの岩沢厚耳治ぐらい。ここまで来ると大量な“組織票”の投入があったことは容易に推測できる。黒木なんかは出席できるはずがないに、赤西ファンが意図的に投票した可能性も」(週刊誌記者) やはり、スギちゃんが選ばれる可能性は低かったようだ。(後釜がなかなか見つからない亡くなった名物コメンテーター) 肺カルチノイドのため流通ジャーナリストの金子哲雄さん(享年41)が2日に亡くなった。 金子さんは独特のキャラクターとかなり鋭い市場分析など名物コメンテーターとなりでメディアから引っ張りだこだが、金子さんの後釜となりうる人材はなかなかいないようだ。 「自分から積極的に企画を出したり、ロケに出てもノリノリで収録をこなし人柄もよかった。それに、物事をやわらかくかみ砕いて、あらゆる流通を分析できたのは金子さんだけ。ほかのコメンテーターはそこまで幅広いジャンルについて語れず、話もお堅い」(テレビ関係者) 代役探しで頭を抱える関係者が多そうだ。