「テリー・ファンクの胸に割れたビール瓶を突き刺し、テレビ中継ではストップモーションの放送になった試合が衝撃的で、幼い頃は本当に怖かった」(44・男)
その一方で、ブッチャーをモチーフにした漫画『愛しのボッチャー』の影響からか、親しみを感じていたというファンも少なくない。
「試合会場で流血したブッチャーの額に色紙を押し当て、“血拓”を取るのが流行ったことがあった。今から思えば何であんなことをしたんだろう」(48・男)
天龍源一郎の“レボリューション”に胸を熱くしたファンも多い。
「全日時代は上にジャンボ鶴田がいて、SWSでは不当なバッシングにあった。常に判官びいきの気持ちで応援していた」(50・男)
「WWFのハルク・ホーガンから女子の神取忍まで、誰とでも好勝負を見せてくれた。まさに“ミスター・プロレス”と呼ぶにふさわしい」(49・男)
その天龍とも多くの名勝負を繰り広げた長州力が、続いてのランクイン。
「藤波辰爾との名勝負数え歌に燃えました。入場曲の『パワーホール』が鳴り響くだけで、今でも胸が躍りますよ!」(48・男)
テリー・ファンクは70年代にファンクラブまで結成され、当時はチアガールに扮した女子の応援も試合会場で見かけられた。
「凶器攻撃に屈することなく、何度も立ち上がる姿は今思い返しても感涙ものです」(55・女)
今なお“歴代日本人で最強”といわれるジャンボ鶴田は11位。
「天龍や長州の人気がいくら高くても、あの当時に大型外国人レスラーと真っ向勝負できるのは鶴田しかいなかった」(56・男)
「最初は何か本気が感じられず、むしろ嫌っていたが、天龍との抗争や三沢たち若手との対戦を通じて、やっぱりバケモノだと思うようになった」(49・男)
そんな鶴田とも数多の好勝負を繰り広げたブルーザー・ブロディ。
「入場時からチェーンを振り回しての雄叫び、フィニッシュのキングコング・ニードロップまで、まさに完璧なレスラー」(52・女)
「ハンセンとの超獣コンビに勝るタッグは見たことがない」(60・男)
キャリアの途中で凶刃に倒れたことは、実に残念。
生涯ヒールで通したタイガー・ジェット・シンを推す声も多い。
「凶器攻撃以外でもコブラクローとか首4の字固めとか、ねちっこかった。シンが相手でないと猪木の試合もどこか物足りないんですよね」(66・男)
ハルク・ホーガンについては「一番Tシャツを持ってました」(50・男)と新日本参戦時のファンもいるが、それ以上にWWFトップとしての評価が高い。
「最初はどこかドタドタしていたが、『レッスルマニア』で見たときは、トップレスラーのオーラが出まくりだった」(48・男)
“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントは存在感からして圧倒的。
「地方会場のロビーにアンドレがいて、天井に頭が届きそうなぐらいデカくて驚いた」(50・男)