再逮捕されたのは、埼玉県川口市に住む建築作業員、安瀬安四郎容疑者(60)。
「安瀬容疑者は昨年12月、自宅近くで鍵のついていない自転車を乗り回しているところを、巡回中の警察官に職務質問されたのですが、その際、カゴにコンビニの弁当が入っていた。ピンときた警察官が、その弁当を買ったという店まで安瀬容疑者を連れて行き店員に事情を聞くと、盗んだ財布に入っていたポイントカードで購入していたことが分かったのです」
さらに連行して取り調べを行ったところ、安瀬容疑者が「ハコモサのヤス」であることが判明。警察はまず詐欺容疑で逮捕し、自宅を家宅捜索することになったという。
「『ハコモサ』の『ハコ』は電車、『モサ』はスリを意味する。その家宅捜索では、空になった財布、さらに女性の下着など100点あまり、他にも乗車する電車の時刻表や、『チャンスは逃さない』『大胆に強引にやる』『最後まで諦めない』などとスリの心得を書いたメモまで見つかったのです」(夕刊紙記者)
結果、窃盗での再逮捕となった安瀬容疑者。直接の容疑は、昨年12月5日午前9時40分から同10時頃、東京都内を走る京王井の頭線の明大前駅〜渋谷駅間で20代の女子専門学校生のコートからカードケースと鍵を盗んだというものだが、なぜ自宅から女性の下着が出てきたのか。
「カードケースに入っていた学生証から女子学生の自宅の場所を突き止め、手に入れた鍵を使って女性宅に侵入、下着を盗んだというのです」(同)
安瀬容疑者はその時のことを、「学生証の写真の女性が自分好みの沢尻エリカ似だったことから、どんな下着をつけているのか興味を持った」と供述しているというから呆れる。
「これまでの調べで安瀬容疑者は、一昨年12月から昨年12月までの1年間で41件のスリを認めているが、鍵や身分証を入手してもすべての家に盗みに入っているわけではない。やはり写真を確認して好みの女性宅にだけ侵入し、ついでに現金を頂戴していたようだ」(捜査関係者)
スリで一石二鳥は虫がよすぎた。