発端となったのは、メーカーの代表の男性が19日にツイッターで発表したあるツイート。そこには、「ご飯が美味しかったときや、丁寧なサービスを受けたとき、チップみたいに『ありがとう』を伝えられたらいいよね。でもチップ文化のない日本では、お金を渡したらびっくりされます。そこでチップみたいに『気持ち』を渡せたらと思い、小切手風のメモをつくりました」と綴られ、開発したという小切手風のメモを紹介。また、使用例の写真もアップされており、「ご馳走様でした」などと記されたメモに手書きで、「Thank you very much!」と書かれていたものが、飲み終えたコーヒーカップのソーサーに添えられていた。
さらに、男性は「小切手を切るみたいに、とんでもない金額を書きこんで、Keep the change(お釣りは要らねえぜ)と添えるのも粋な感じ」として、「$100,000,000―」と記したメモの写真もアップ。「外食したらテーブルにさりげなく『KIMO TIP』を置いて帰るんです。そしてお店の外から中の様子をちらっと覗くんです。するとお皿を片付ける店員さん方が『わっ!』と気づきます。そして『店長〜!』と言いながら、奥に向かって駆け出します。その瞬間にガッツポーズです。こっちも幸せ。もう最高!」と使用した状況を想像して、自ら盛り上げていたほか、「国際版」として、「日本に来られた外国人に『なぬ、JAPANはチップを心で払うのか。WOW、ジャパニーズピーポー!』と驚いてもらい、日本のチップを自国に持ち帰ってほしいんです」と、英語で書かれた「キモチップ」も紹介していた。
これについてネットからは、「素敵なアイデアです」「世の中クレームは言うけど感謝とか美味しかったとかは書かれない風潮があるのでこう言うので変わってくといいですね」という声が集まっていたものの、一方では「ゴミにしかならない…めっちゃ迷惑」「普通にチップ置けばいいだけだし、小さいお金なかったら直接お礼を伝えればいいじゃん」「自己満足でしかない。出てった客がにやにやしながらお店の外から覗いてたら気持ち悪すぎる」という苦言も殺到した。
「公式サイトの使用例を載せたページには『一目惚れをしたら、さりげなく電話番号を』と、ソーサーに電話番号を記した『キモチップ』が添えられたものもり、『ストーカーを生みそう』『店員にとって迷惑以外のなにでもない』という声が聞かれています。サービス業の店員にとっては、メモを回収するというひと手間が増えてしまうこともあり、苦言が殺到してしまったようです」(芸能ライター)
その後、話題が広がると男性は「『共感のバズ』から『悪意の炎上』に成り果てました」として、「キモチップ」に関する一連のツイートを削除。公式サイトからページも削除されたが、ネット上ではいまだ議論が続いている。
記事内の引用について
松岡厚志公式ツイッターより https://twitter.com/513MHz