ビッグダディといえば、多くの子どもを育てたとあって、会場には幼い子供を連れた若い家族が多数詰めかけた。
講演会は2部構成で、第1部は司会者が用意した質問に対する質疑応答。第2部は訪れた来場者からの質問に答える形式。
ビッグダディは独自の子育て論をトークしたが、なかでも、注目が集まったのが、来場者からの「本の印税はいくらぐらい入ったのですか?」との質問。
これに対して、ビッグダディは包み隠すことなく、処女作の「ビッグダディの流儀」(13年4月刊行/主婦と生活社)について、「12万部売れて、定価1000円(本体価格)、印税は8%。小学生でもできる計算です」と話した。単純計算で、印税は約1000万円となるが、ビッグダディは「人生最大の収入でしたが、人生最大の税金が来た」と吐露。
また、今年1月に出版した3作目の「ダディから君へ」(大洋図書)については、「最初の本(『ビッグダディの流儀』)は、出版社から『こういう内容は入れてほしい』という要望はありましたが、時間をかけて自分で書いたので思い入れがあります。でも、『ダディから君へ』はインタビュー形式で、自分が書いたわけではなく、関わった時間も短いので、仕事をした気がしない」と、ゴーストライターが書いた本であることを告白。
そのため、ビッグダディは「ダディから君へ」の印税については、「契約したパーセンテージはありますが、『それは、東日本大震災の被災地に寄付してください』ということにしてあります」とのことで、印税は受け取らない意向だという。来場者は、ビッグダディの意外な告白に感嘆しきりだった。
なお、この日は、3日後(8日)に49歳の誕生日を控えているとあって、主催者側から花束のプレゼントがあり、ビッグダディも恐縮していた。
(坂本太郎)