「石川は悩んでいます。パットで苦しんでいた時期もあれば、昨今はドライバーの使い方で迷走している。ツアー上位選手との力の差は明らか」(専門誌記者)
ウェルズ・ファーゴ選手権の第2ラウンド(現地時間5月6日)、石川は12オーバーの149位タイで予選落ち。棄権した選手を除けば、「下から3番目」という体たらくぶりだ。
石川は今季、昨年の怪我による公傷制度を使い、米ツアーに参戦している。ルール上、メジャー大会以外の20試合に無条件で出場できるが、今後も出場を続けるには“勝利ポイント”を積み上げていかなければならず、すでに石川が参戦できるのは6戦のみの状況。
そのポイントだが、石川は昨年稼いだ分の55ポイントを持ち、現時点で計236。ツアー参戦したいのであれば454ポイント以上に達しなければならない。つまり、残り6戦すべてで30位台をキープしなければジ・エンドということになる。
「優勝すれば問題はすべて解消されますが、その兆しは見られない。ウェルズ・ファーゴ選手権直前、石川はドライバーで組み立てるのが自分のゴルフとし、練習場でもドライバーを使っていた。練習ではクラブの“弧”を意識して振れるのに、本番だとボールを当てに行ってしまうというのです。本番で練習通りにいかないということは、当然、完全に身についていないということ」(同)
石川は“ビリから3番目”となった直後、2週間後のAT&Tバイロン・ネルソン大会の出場を明言。記者団の悲観的な声に、「僕は米ツアーでやっていきたい!」などと反論した。
「しかし、上位進出でポイントを稼げなければ、日本に帰る以外にゴルフを続けることができない現実が待っている。そんな中、すでに周囲からは“日本で仕切り直したほうがキズも浅い”との見方も出ているのです」(関係者)
潔さも必要か。