大コケすれば、日本テレビ上層部の責任問題に波及すること確実と言われているのが、4月から9月にかけ2クール放送することが明らかになった連続ドラマ『あなたの番です』(毎週日曜午後10時30分〜)。主演を務めるのは、今が旬の俳優・田中圭(34)と、かつて角川映画の隆盛を担った原田知世(51)の2人。それにしても謎なのは、なぜ、ドラマをいきなり2クールも放送するかだ。
「日テレにとってドラマは鬼門なんです。メガヒットとなった『家政婦のミタ』があったが、その後、大ヒット作は生まれていない。だが、局のステーションイメージを左右するだけにドラマはやめられない。目指すはズバリ、テレ朝です。4月からの『科捜研の女』は1年がかりで放送される。『相棒』も放送すれば、半年間は視聴率は15%超えが約束される。日テレも、そんなコンテンツが欲しいんですよ」(ドラマ関係者)
莫大な制作費がかかるドラマだが、高視聴率が約束されれば関係者全員がWIN&WINになるという。
「ドラマは1本5000万円。2クールだと約10億円。それでも当たれば十二分に元が取れる。スポンサーの広告費が倍々になり、DVDや有料配信でも還元されるからです。海外でも最低2クールが1シーズン。日本だけスポンサーの意向を伺うため3カ月になっているわけです」(制作関係者)
もっとも、低視聴率の場合、待ち受けるのは地獄。
「赤字になるんです。スタッフも1年から2年は何もやらせてもらえない。まさに塀の上を歩いているのがドラマスタッフなんです」(テレビ関係者)
ちなみに、このドラマで原田がヒロインに起用された理由だが…。
「原案の秋元康氏が知世ちゃんの大ファンだったんです。さらにギャラも1本110万円〜。田中が250万円〜と安かったため、日テレは二つ返事でOKを出したそうです」(芸能プロ関係者)
果たして、日テレの思惑は吉と出るか、それとも…。