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わずか4年で党本部“再お引っ越し” 追い込まれた社民党の断末魔

 党勢低迷から抜け出せない社民党が、またもや党本部を移転する。同党は2013年、国会近くの旧党本部から、首相官邸裏手のオフィスビルに移転したばかり。わずか4年での再引っ越しとなるが、何が起こっているのか。
 「そもそも今の党本部が分不相応なんですよ」と吐き捨てるように語るのは、党関係者。現在の党本部はビルの2フロア分で、党首室や会議室、職員室など約700平方メートル。賃料は年間約4500万円に及ぶ。確かに所属国会議員4人の小政党にしては過ぎた佇まいだ。
 「職員の間では旧本部からの引っ越しの際、こんなに高家賃で大丈夫か、との不安の声もあったが、メンツにこだわる幹部が押し切った。そもそも旧本部が老朽化して改修費用を負担できないから移転を余儀なくされたのに、現本部は内装を一新して事務机も椅子もすべて新調する大盤振る舞い。つまるところ、野党第一党時代の意識が抜けていないんです。それで再引っ越しなんて、物笑いのタネですよ」(同)

 5月までに、現在の家賃の3分の1以内の物件に移転する方針だが、新本部探しは難航しているという。
 「一度は色よい返事をもらった物件でも、オーナーが社民党と知って掌返しで断られたケースもあったとか。都内に限らず、担当者は新横浜まで当たったそうですよ。どこまで“都落ち”するのやら」(同)

 党財政はまさしく火の車だ。吉田忠智党首も落選した昨年の参院選惨敗を受け、'17年度の政党交付金は前年から4600万円も少ない約3億9500万円まで落ち込む見通し。別の党関係者からも、「このままでは'17年度中の資金ショートが現実味を帯びる。年内の解散総選挙が必至なのに一体どうするのか」との声も聞こえてくる。
 「党職員から早期退職も募っている。地方組織代表の交通費や宿泊費を減らすため、毎週開いていた常任理事会も2月から隔週開催にしたのに、吉田さんは何かにつけて地元大分県から上京したがって担当者は頭を抱えている。少し静かにしていてほしい」(同)

 老舗政党の悲しき実情。

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