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歌謡(うた)のマドンナ 瀬口侑希 NHKの番組で知名度を上げた“さすらいの歌姫”「五木ひろしさんの舞台で、アドリブを鍛えられました」

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提供:週刊実話

 −−スラリとした長身にロングヘア、大きな瞳が印象的な瀬口侑希。かつて高校1年生の時に『NHKのど自慢』に出場。その週のチャンピオンとなり、年度末のグランドチャンピオン大会にも出場した。その時にレコード会社からスカウトもあったというが…。
 「子供の頃から大会に出たりして歌手への憧れはあったものの、まだ早いだろうという親の意見もあって、普通の高校生活を送り、そのまま大学へ進学したんです。その後、大阪有線=※現在の(株)USEN=に就職して、本社営業部で働いていました」

 −−しかし、OLになってからも、まだ歌手の夢は心の中でくすぶっていた。
 「雑誌で文化放送主催のオーディションがあることを知って、もう一度本気で挑戦しようと思ったんです。私が歌手を目指していたことを会社の上司が知って、“夢があるんだったらチャレンジした方がいい”と、仕事上の立場を越えて言ってくださったのが、すごく後押しになりました」

 −−就職して半年足らずで退社し、オーディションを視野に入れ上京。運よく文化放送社内のデスク業務のアルバイトに採用された。
 「だから、オーディションを受けるよりも前に文化放送に毎日行ってたんです(笑)。本番では、審査員は同局のディレクターさんたちで、“あれ? アルバイトでいた子だよね?”みたいな感じでポイントが高かったんです(笑)。そんな中でグランプリに選んでいただき、デビューにつながりました」

 −−彼女の存在を広く知らしめることになったのが、NHK『ごきげん歌謡笑劇団』内の1コーナー『愛のドレミファ3人組』だ。番組司会の綾小路きみまろ、アコーディオン奏者の山岡秀明、そして“さすらいの歌姫”こと瀬口侑希が日本各地を訪れ、長年連れ添っている夫婦の自宅を訪問。きみまろが夫婦のヒストリーを聞くとともに、思い出の一曲を瀬口が生歌でプレゼントするというものだ。
 「ギラギラなステージ衣装で着飾った非日常的な3人が、普通に居間でお茶を飲みながら話をしているご夫婦の前にバーンと出てきて歌うというインパクトが面白かったですね(笑)。サプライズ性が大事なので、私は歌うまで絶対にご夫婦と顔を合わせてはいけなくて、ドレスに着替えて忍び込むように家の中に入って待機していました(笑)。初めは3カ月だけというお話だったんですが、ご好評をいただいて半年になり、1年になり…。番組司会がコロッケさんに引き継がれてからもコーナーは続いて、'11年から'15年まで4年間やらせていただきました」

 −−そう笑顔で当時のことを振り返るが、重圧も相当なものだったという。
 「収録は毎回一発勝負。昭和の名曲を間違えないように歌わなければならないので、緊張で夜眠れない日が結構ありました。でも、授業料を払ってもレッスンしてもらえないような貴重な体験をさせていただいて、すごく感謝しています」

 −−尊敬する歌手の1人が、五木ひろしだという。五木は自身の座長公演に若手歌手を多数ゲスト出演させており、瀬口はこれまで何度も呼んでもらったという。この5月にも新歌舞伎座で共演した。
 「五木さんがステージに立つと、空気がピシッと引き締まるんです。身にまとったその緊張感が本物のプロフェッショナルだと思いますね。私の父は外国航路の船員で、1年に数回しか家に帰ってこなかったんです。私が小さい頃、母はテレビに出ている五木さんを指差して“これがパパよ”と言うので、本当に信じてました(笑)。その話を五木さんにしたら、すごくウケてらっしゃいましたね」

 −−五木の座長公演の人気コーナーが『歌う!SHOW学校』。教室の舞台セットで、学生服姿の若手歌手たちが、先生役の五木に歌謡曲を学ぶバラエティーだ。
 「基本的に全部アドリブ。五木さんに当てられて“あの曲歌ってみて”と言われて、アカペラで歌わないといけないんです。たとえば“昨日は相撲の千秋楽だったよな、じゃあ『一本刀土俵入り』いってみようか”とか。どれだけ歌の知識があるかを試されるんです。だから、お題が出るまでみんな身構えてます(笑)。もし、まったく知らない曲を出されたら、ボケ倒すしかないんです。私、何回も思い付きで曲を作りましたもの。あれは本当に鍛えられましたね(笑)」

 −−昨年でデビュー15周年を迎えた。歌の表現力や艶っぽさにも磨きがかかる。
 「毎回、新曲を出しても次の曲が出せる保証はないですから、いつも綱渡りみたいでした。でも、そうやって積み重ねながら15周年を迎えられたことで、ようやくちょっとだけ自信がついた気がします。これまでずっとドレスで歌ってきたのですが、最新曲の『八尾しぐれ』で満を持して着物になりました。9月1日から富山県の八尾町で行われる“風の盆”をテーマにした歌なので、9月までに、もっと大きな曲になっているよう、精力的にキャンペーンを頑張っていきます!」

 −−仕事に一途なためか、いまだ独身。結婚願望は? と尋ねると、途端に目が真剣になった。
 「あります! 私の仕事を理解してくれて、包容力があってスーツの似合う年上の男性がいいですね。とはいえ年齢的にはそろそろギリギリかもしれないので、いい加減、本気になって探さないとダメですね(笑)」

せぐち・ゆうき=5月15日、兵庫県神戸市生まれ。1992年、文化放送オーディション「プロになっちゃえ!」でグランプリ受賞。2000年4月『ねぶた』で日本クラウンからデビュー。'11年4月よりNHK『ごきげん歌謡笑劇団』に「さすらいの歌姫」としてレギュラー出演。『八尾しぐれ』は、日本クラウンより発売中。

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