この日、名古屋市で行われたロックバンド『GLAY』のライブでは入場する際、紙のチケットと本人確認のためのQRコードが必要だった。しかし、ソフトバンクユーザーはインターネットにつながらなかったため、QRコードが入手できなかったのだ。
「焦ったファンは多かったようですが、ライブ主催者は急きょ、紙のチケットだけで入場できるよう対応していました。また、中にはWi-Fiスポットまで出向き、QRコードを表示させた画面のまま、会場まで訪れるファンもいたようです」(芸能ライター)
最近はGLAY同様、QRコードなどの電子チケットを導入するイベントが増えている。GLAYの場合、紙のチケットとGRコードの併用だったが、スマホだけで入場きるケースも多い。
「GLAYと同日、『SEKAI NO OWARI』は香川県でライブを開催。ソフトバンクユーザーに対しては、SNSで来場前にネットがつながる場所でデジタルチケットなどをスクリーンショットした上で来場するように告知。ソフトバンクユーザーがその告知をどうやって見ることができたのか疑問ですが、ライブは無事行われたようです」(同・ライター)
電子チケットが増えたのはチケットの転売を防ぐためで、例えば『嵐』の場合、9000円のチケットが20万円以上で転売されたこともある。
「転売目的でチケットを購入されたら、転売屋のためにアーティストはライブをやっているような状態になってしまいますからね。また、チケットは完売しているのに、転売屋がさばき切れなかったせいでライブに空席が出てしまうこともあるんです」(同・ライター)
そこで最近、出てきたのは顔認証システムの導入。宇多田ヒカルのライブでは、チケット抽選前に顔写真を登録。入場時にAIを用いたシステムで本人確認した。
電子チケットもかなり進歩してきたが、ネットオークションサイト『ヤフオク!』では、現在も定価9500円の嵐のチケットが8万円以上で取引されている。
この問題はいつになったら解決するのだろうか。