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マクドナルドのCMにもイチャモンを付ける中国政府

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提供:週刊実話

 マクドナルドの『ビッグマック』の名称が、欧州連合(EU)域内で使えなくなりそうだ。

 アイルランドのファストフードチェーン『スーパーマック』は1月15日、EU域内での「マック」と「ビッグマック」の商標使用を巡る争いで、米マクドナルドに勝利したと発表した。同域内では「小さいバーガー」「大きいバーガー」とでも言うのだろうか。

 一方、台湾では、台湾マクドナルドが1月初めにユーチューブにおいて、受験生を応援するCMを配信したのだが、受験票の国籍欄が「台湾」になっていたと中国のネットで問題視され、中国マクドナルドが釈明に追われるという一件があった。

 「中国マクドナルドは中国に配慮して『1つの中国』を支持する立場を強調し、遺憾の意を表明したそうですが、台湾マクドナルドと中国マクドナルドは、そもそも資本関係が異なっているので別会社なのです。それでも台湾マックは1月18日にCM動画を削除したそうですが、もともと2週間のみの公開予定だったと意に介さない説明をしています。中国マックは、中国人にマックを食べてもらうために涙ぐましい苦労というか気を遣っているのですね」(台湾在日本人会社員)

 背景には台湾と中国のつばぜり合いがあるだけに、マクドナルドのCMも予想外の反響となってしまったのだろう。台湾マックが台湾人向けにつくったCMにもかかわらず、中国政府はネット民を使ってイチャモンをつけてきたというわけだ。

 先が思いやられる一件がある。1月20日、世界野球ソフトボール連盟は、2020年東京五輪のための野球の最終予選の開催権を台湾に与えている。台湾は、今年11月に開かれる予選(プレミア12)の開催地にも決まっており、台湾も含めて、多くの国々が五輪出場を目指した熱い戦いが予想される。

 ただし、中国がまた台湾への嫌がらせとして、「台湾」名称の禁止や、独立派の運動妨害、さらには予選そのものを中止させようと動く可能性もある。

 「中国だけでなく、韓国や北朝鮮も薄汚い言葉や恫喝を浴びせることが多いですが、そういう場合に限って自らに自信が持てていないのです。中国経済が停滞している中、恫喝外交はますます勢いを増すでしょうが、毅然と対処していけば、いつかはシュンとします」(中国ウオッチャー)

 中国のビッグマウスにビッグマックを3つほどぶち込み、ふさいでしまうか。

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