美女ざんまい「実話劇場」 横須賀昌美インタビュー
1980年、資生堂のキャンペーンガールとしてデビューした横須賀昌美。アイドル全盛時代を生き抜き、あるスキャンダルで莫大な借金を背負ったが、その後はセクシー路線で「Vシネマの女王」と呼ばれたこともある。今は生まれ故郷の金沢でスナックを営んでいるのだが、その店も年内一杯で閉めるという。
――横須賀さんと言えば、どうしてもあの“第2のニャンニャン事件”が頭をよぎります。
昌美 写真が流出した彼とお付き合いしていたのは本当です。慶応大生のモデルさんでした。彼のアパートで友人がふざけて写真を撮ったら、それを誰かが出版社に持ち込んだんです。(布団の下では)本当は服も着ていたんですけど、どんなに説明しても後の祭り。若気の至りでしたね。借金はどうしたかというと、デビュー以来、コツコツ貯めていた3000万円で一部を支払い、残りはピアノバーなど3軒のバイトを掛け持ちして2年で完済しました。
事件というのは’84年、ボーイフレンドと一緒にベッドで布団をかぶる写真が写真誌に掲載されて大騒動になった一件。その前年、高部知子がベッドでタバコをくわえる写真が流出して大騒ぎになったばかりだったため、“第2のニャンニャン写真事件”と言われ、すべてのCMを降板し、違約金の3800万円を一身に背負わされることになった。
――騒動後、そのモデルさんとはどうなりました?
昌美 気まずくなって別れました。歌手活動ができなくなったので女優へと転身し、Vシネマなどに出るようになったんです。
――体当たりで艶技した東映ビデオ『マニラ・エマニエル夫人 魔性の楽園』が大ヒット。その後もスマッシュヒットを飛ばし、90年代半ばには「Vシネマの女王」と呼ばれるほどでした。あの頃の気持ちは?
昌美 まだ借金が残っていたので、いろいろと大変でした。あの時の私、本当にカワイソウだったんですよ。東映さん以外の会社はギャラを半分しかくれなかったり、騙されたことも結構、ありました。
――当時、一番稼いでいた時の給料はどれくらいだったんでしょう?
昌美 月収で言えば、500万円くらいかな。MAXで数千万円いただいたこともありました。そのことは、父には言えなかったですね。一生懸命、働いてらっしゃる方たちに申し訳なくて。その反面、収入がゼロの時もありましたけど…。
――アイドル時代を思い返してみて、何が一番楽しかったですか?
昌美 あの頃は一番、物おじしないというか、怖いもの知らずでしたね。アイドル自体、学生気分の延長でやっていたので、遊べたしプレッシャーもあまりなかったんです。アイドル仲間とはディスコで会ったり、飲み屋で偶然一緒になったり。今ならすぐネットに流出しちゃいそうなことがいっぱいあったかな。ただ、モテたかと聞かれると、忙しすぎてデートをする時間もあまりありませんでした。
――仲がよかったのはどんな人たちですか?
昌美 同期デビューはマッチ(近藤真彦)や沖田浩之くん、清水宏次朗くん、竹本孝之くん、ひかる一平くんなど、男の子が多かったですね。同期とは仲がよかったんですが、私たちは「不作の年」と言われたんです。上が松田聖子さん、河合奈保子さん、柏原芳恵さんで、下は中森明菜ちゃん、小泉今日子ちゃん、松本伊代ちゃん、石川秀美ちゃんですから。すごいサンドイッチ状態(笑)。
★“親子共演”の日も近い!?
――世間的にはひっそりと結婚されて、今は20歳の息子さんもいるとか。どんなお相手なんでしょう?
昌美 結婚したのはVシネマの仕事が忙しかった’95年でした。私が長女だったので、いずれは実家を継がなくては…と勝手に思い込んでいて、三男坊を探しまくったんです。三男なら、確実にこちらの養子になってくれるだろうと(笑)。見つけたのが、優しくて7歳年下の方でした。夫は一般人だったので公表はしませんでしたが、お腹に長男を宿していた’99年に離婚したんです。
当時、彼女は34歳。迷い抜いたが、両親の助言もあって出産を決意。シングルマザーで頑張ってきた。そして11年前、出身地である北陸・金沢にスナック『百(もも)』を開いたのである。
昌美 ’01年にこちらに越してきて、最初は雇われママの経験を積んでから開店しました。昔からのファンの方が訪ねてきてくださったり、出張にかこつけて顔を出してくださるのが嬉しいですね。ハタチの息子ですが、実は2年前から芸能事務所に所属しているんです。歌手として頑張るんだと張り切っていました。
――蛙の子は蛙、ですか?
昌美 私としては、手に職を、と美容師を勧めているんです。なのに突然、『一緒に東京に行ってくれ』って。事務所みたいなところに連れて行かれたら、それがいきなり最終面接だったんです。未成年なので親の承諾がないと合否を出せないからって…。ところが今、その息子は生活のために始めたマジックバーでの仕事が面白くなってしまったみたいで、そっちにのめり込んでいるんです。店では人気者らしく、営業の仕事ももらえてるそうです。まぁ、ハタチですから、長い目で見守ろうとは思っています。
――離婚以来、ずっと独身。艶っぽい話もあった?
昌美 もちろん、女性として男性に頼りたいという思いはありましたし、イイなと思ってる男性と一緒に飲んでいて「もう面倒くさいし帰りたくない。このまま…」と思うこともありましたよ。でも、息子が小さかったから後ろ髪を引かれるというか…家で待っているのにカワイソウと思っちゃうんです。女は子どもができると、それが最優先になっちゃうものなんですね。
――そんな我慢と努力の結晶(?)であるお店を畳んでしまうんだとか?
昌美 そうなんです。12月28日をもって閉店します。実は、81歳になる母が最近、気弱になってきて、足も悪いので、家を空けるのが心配なんですよね。思い切って閉めることにしました。
――フィナーレにはどんなイベントを?
昌美 特別なことはしませんが、お店にあるお酒をみなさんで飲み干していただきたいと思っています。
女優業は現在も継続中。「バラエティーやドラマにちょいちょい呼んでいただけるんですよ」とのことで、一粒種との“親子共演”の日が待ち遠しい!?
◆よこすか・よしみ 1965年1月8日、金沢市生まれ。『百(もも)』は金沢市片町2・13・11ミリオンビル2階。電話番号は非公表。
- ピックアップ
-
たばこの火が酸素ボンベに引火して爆発 愛煙家の女性が死亡 「愚かな行為」との声も
2019年12月16日 06時00分 [社会] -
兄の身代わりに逮捕された妹!その衝撃の結末とは【背筋も凍る!女の事件簿】
2019年12月15日 22時30分 [社会] -
【有名人マジギレ事件簿】「お前とは会わない!」伊集院がザキヤマに絶縁宣言した過去
2019年12月15日 21時30分 [芸能ネタ] -
ウーマン村本と南キャン山里の仲は修復不可能? 同期も口を利かない状態か<共演NG?【犬猿の仲】の有名人>
2019年12月15日 21時00分 [芸能ニュース] -
『M-1』、審査員の方が注目度が高い? 立川志らくのコメントに期待集まる
2019年12月15日 20時00分 [芸能ニュース] -
酒井法子が“言葉責め”で放送禁止用語を連発?レア機能のゲームとは【有名人の消し去りたい“黒歴史”】
2019年12月15日 19時00分 [芸能ネタ]
- 芸能ネタ新着記事
-
セクシー業界のレジェンド・加藤鷹が語った“絶頂期”のマル秘裏話
2019年12月15日 23時03分 -
本誌恒例 人気女子アナ23名「エッチ&チン言」流行語大賞(2)
2019年12月15日 22時03分 -
長澤まさみ“エロ探求心”底なし! ゲテモノ料理をペロリでバレた!?
2019年12月15日 22時03分 -
浜辺美波に監視の目!? 囁かれる“盛り場徘徊”エロ疑惑
2019年12月15日 21時03分 -
本誌恒例 人気女子アナ23名「エッチ&チン言」流行語大賞(1)
2019年12月14日 22時03分 -
大河に抜てきされても驚くほど恩恵がなさそうな新人女優
2019年12月14日 22時03分
アクセスランキング
総合
お笑い
アイドル
- 1【有名人マジギレ事件簿】「お前とは会わない!」伊集院がザキヤマに絶...
- 2【放送事故伝説】確認不足が招いた伝説的放送事故!「勝手に殺すな!」
- 3ラグビーのドラマなのに? 梅宮辰夫さんの代表作が地上波で再放送できな...
- 4このままだと解散も活動休止もできないKinKi Kids
- 5沢尻容疑者の事務所、ジャニーズとは共演NGに? 片瀬那奈は先手を打って...
- 6橋本マナミに、雛形あきこが激怒? 天狗かキャラ作りか、問題となった発...
- 7壇蜜に大久保佳代子がブチ切れ? メールもシカト、電話番号は使用不可!...
- 8キムタクが清志郎さんの特番出演決定 追悼ライブでの歌唱力から不安の声も
- 9ウーマン村本と南キャン山里の仲は修復不可能? 同期も口を利かない状態...
- 1「笑ってはいけない」、視聴者期待の企画が実現せず 大きな原因はロンブ...
- 2B21スペシャル 3人がテレビ共演しない理由…デビット伊東が出演NG出していた
- 3「電波少年」芸人 何度も死にかけた壮絶な無人島生活「自然のひじきって...
- 4『水ダウ』クロちゃん企画で“やらせ指摘”が続出? バラエティー番組の「...
- 5“あるある探検隊”のレギュラー、現在は? 見かけなくなったワケと意外な...
- 6ダウンタウンでの独立はない? 松本の独立報道、浜田の反応は
- 7ダウンタウンが生み落とした多すぎる新語
- 8ブレーク必至の納言・薄幸に“2つの心配”? たけし命名の注目芸人が告白...
- 9片や料理芸人、片や世界選手権優勝! ラジオも人気のうしろシティ、最高...
- 1辻加護「W」復活の一方で、集まれない元モー娘。グループは?
- 2ジャニーズJr.戦国時代!デビューに一番近いグループと“令和イレブン”の...
- 3マッチがタッキーに“追放”されそう? ネックとなる高額な報酬源とは
- 4中居正広、ジャニーズ事務所“仕事納め”の噂? あの3人との合流は…
- 5嵐・相葉、ロケで女性の霊を連れてきて住んでいた? 有名人の“身の毛も...
- 6ジャニーズらしからぬ仕事も必要になった、売れてないジャニーズタレン...
- 7新規参入はもはや困難、終焉も近い? 平成「アイドルグループブーム」の...
- 8SKE48、メディア露出減少の原因は「独自路線」? センターの相次ぐ卒業...
- 9サプライズ好きのキムタクがB’zスタジアムライブに乱入していた
- 注目画像
▲ページトップへ戻る