ヴィクトリアマイル上位馬は米国遠征(キャッシュコールマイル)&宝塚記念に矛先を向けた。傑出馬不在の牝馬GIIIなら、13着に終わったスプリングドリューでも堂々と主役を張れる。
その前走は一見、惨敗に見えるが、前半1000m通過はマイル戦にしては遅い58秒6。さらに出遅れ+初のGI出走。自慢の末脚がまったく生かせない悪条件だったことを思えば、悲観する必要はない。
「もともとヴィクトリアマイル→マーメイドSの予定」(堀師)だっただけに、調整過程は至極順調。前走の馬体(484kg)は誰がどう見ても太め。堀師も直前に「やっぱり、前走は重かったかもしれない。もう少し絞りたい」と公言していた。
今朝はWコース併せ馬で終い重点に追われ、ラスト1F12秒2と力強く伸びて併入。「デキ自体は変わらず、ものすごくいい。馬体も絞れてきたね」と指揮官もご満悦の様子だ。
今回の上位人気馬サンレイジャスパー(14着)、コスモマーベラス(15着)、ソリッドプラチナム(16着)には、前走でいずれも“先着済み”。福島牝馬Sでも土をつけていることから、勝負付けはほぼ終わっている。
据え置きのハンデ55kgに加え、主戦の柴山騎手に手戻りと条件的にも好材料が目白押し。列強牝馬不在のここは、まず確実に重賞をゲットしたいところだ。