報道をまとめると、稲垣演じる耽美派の人気小説家・美倉洋介が、駅の片隅で見つけた二階堂演じるホームレス同然の少女・ばるぼらとの出会いにより、魔法にかかったような混乱の世界に落ちていく姿を描くという。
「手塚作品にしては珍しい大人向け。すでに予告編が公開されていますが、稲垣と二階堂のかなり激しい濡れ場が満載です。ここ数年、脇に回って個性的な役柄を演じて来た稲垣ですが、この作品で新境地を開拓したような感じです」(映画ライター)
同作は日独英合作で、海外の映画祭出品も視野に入れているのだとか。
稲垣といえば、先に行われた「第31回東京国際映画祭」で主演映画「半世界」(阪本順治監督、来年2月公開)が「観客賞」を受賞。同作は人生の半ばにさしかかった男性3人の視点を通じ、人生の葛藤や希望、友情を描く物語。稲垣は炭焼き職人を演じている。
質の高い作品に挑み続けている稲垣。その一方、同じ元SMAPの木村拓哉が主演する、映画「マスカレード・ホテル」(2019年公開)の完成報告会見が先日、都内で行われた。
同映画は、累計320万部を超えた作家・東野圭吾氏の「マスカレード」シリーズ第1作の初実写化。木村は予告連続殺人犯の次の犯行場所とされるホテルに、ホテルマンとして潜入捜査する警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介役を演じているという。
「稲垣、木村、それぞれの主演作は来年度の映画賞の大賞候補。各映画賞の中でも『日本アカデミー賞』は各部門の優秀賞をノミネートし、当日、その中から最優秀賞を決定。そこに2人が並んで“ガチンコ”の賞レースを展開すれば大いに盛り上がるはず」(芸能記者)
来年、2人の作品がそろってヒットし映画賞戦線を席巻することを期待したい。