吉本の新劇場は、大型ショッピングモール『イオンモール幕張新都心』の中にオープンする。しかし、最寄りの駅は運行本数が少ない上に、『海浜幕張駅』と『新習志野駅』の中間点にあって、交通が不便な場所にある。
「吉本の若手芸人たちは、新たな活動場所ができたにもかかわらず、今から“行きたくない”と嘆いています。というのも、交通の便の悪さのために、客の不入りもさることながら、新劇場と新宿の『ルミネtheよしもと』は往復で約2時間かかる。その交通費は1000円以上かかり、吉本は基本、交通費が自腹ですからね」(お笑い関係者)
しかし、吉本関係者は、そんな若手芸人の不安を一笑に付す。
「集客はイオンモールが一手に引き受けてくれる。閉館した大阪の『京橋花月』や『品川よしもとプリンスシアター』のように、客が入らないという心配はありません。交通費も出ますし、若手は客を喜ばすことだけ考えればいいんです」
新劇場は、郊外に200店舗以上の大型ショッピングモールを展開する『イオンモール』が、吉本との業務提携を買って出てオープンする。
「要するに、イオンが吉本の新しいスポンサーということ。幕張だけではなく、アジアを中心に海外進出することも明らかにしている。そのため、来年以降イオンがオープンするベトナム、カンボジア、インドネシアに吉本の大崎洋社長が頻繁に視察に出向いています」(夕刊紙記者)
ただし、「イオンに甘えてばかりいられない」と言う前出の吉本関係者は、その秘策をこう打ち明ける。
「お客を集めるには目玉が必要。そこで、12月に明石家さんまの番組で復帰が噂されている紳助の出演が浮上したんです。テレビと違って劇場ならスポンサーは関係ないですし、紳助にとっても初心に帰れる絶好の場。いい話だと思いますよ」
新劇場に注目だ。