CLOSE
トップ > 社会 > 地震・津波予測よりも要警戒! 「震災グッズ詐欺」急増中

地震・津波予測よりも要警戒! 「震災グッズ詐欺」急増中

 日本列島太平洋側、東海沖から日向灘に至る「南海トラフ」海域で想定される巨大地震、いわゆる東海・東南海・南海の3連動地震に伴う津波の想定が見直された。これまでよりはるかに高く、最大では34.3メートルにも及ぶという。首都圏直下地震についても、東京都と神奈川県の一部が震度7になりうると研究で明らかになったばかりだ。

 おかげで今、震災直後のように、再びスーパーやデパートで“震災準備グッズ”が売れているという。
 「簡易用ガスコンロ、ヘルメットやロープ、携帯ラジオなどは常に品薄状態です」(大型スーパー店員)

 やはりと言うべきか、こうなると、この状況に便乗した悪辣な詐欺を働く連中が出てくるようだ。
 「ネットで購入した場合の被害が多いですね。中には『防災セット』と称して実際に送られてきたものが、長さ50センチもないロープ、懐中電灯がライト付キーホルダーだったりというのもある。たちが悪いのは、クレームが来るころにホームページごと削除して売り抜けていることです」(消費者センター関係者)

 ほかにも「放射性物質が除去できる浄水器」や「前日に地震を予知できるアラーム」などの怪しい代物が売られていたらしい。
 「最近も手が込んでいます。カーナビに入れるソフトで『緊急避難場所がリアルタイムで表示されるソフト』は、ただ小学校や中学校をマーキングしているだけですし、地震でも優先的にメールがつながるアプリなんていうのもありました。民衆の不安に便乗してひと儲けしようとする連中は、雨後の筍のごとく出てきますからね」(同)

 まともな思考が働かなくなり、だまされやすくなる「パニック心理」は、事故やトラブルも引き起こす。
 「『アパートの耐震性に問題があって引っ越すから金を送って』などというオレオレ震災準備詐欺まで出現しています。普段から自分の身は自分で守るという心構えが大切です」(防災コンサルタント)

 備えあれば憂いなしだが、無警戒な備えは憂いが大ありということだ。

社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ